一度基本に戻って、丁寧に餌を付けて宙からゼロテンション、底までいろんな釣りをしてみようと考えたわけだ。竿もLT竿からカワハギ竿に。大物狙って邪道まっしぐらにグレていたへた釣りは心を改め更生の道を歩もうとした。でも、竹岡のカワハギは冷たかった。また、グレちゃうかも。
来週は一之瀬丸の感謝デー釣り大会。カワハギの部にエントリーしたので、練習のために金沢八景・一之瀬丸から出撃しようとしたのだが、諸般の事情により休船。ならばと、羽田・かみやから練習釣行。TKB51決勝に向けてあ~だこ~だと考えてきたことは、ものの見事に空振りし、頭の中をリセットするためにも、普通に釣ってみようと決める。カワハギ竿でカワハギ釣るの何週間ぶりだろ? 邪道を捨てて王道に戻ろうとしたんだけど……基本に忠実にという方針、へた釣りには向いてないかも。
餌は3種類用意した。硬めで大粒、ちょい締め中粒。この2つはアミノ酸増し増し。これに船宿に着いてから剥いた締めてない小粒。餌の取られ具合や針掛かりの確率にどんな傾向が出るのか楽しみだった。船は竹岡沖に。海堡を過ぎたあたりから飛沫を被り始め、予想していた以上に海の状態は悪い。ウネリが相当残っている感じだった。釣り開始。宙釣りから始めようとしたのだが、船が上下し錘が落ち着かない感じ。船の揺れに合わせて竿を上下させようとしたのだがうまくいかない。
魚信は結構頻繁にあるものの。前魚信は全く感じられない状態なので、コッというアワセようのない手ごたえを竿先と手元に伝えてくれるのみ。竿を持ち上げてみるとしっかり食い込んでないようで餌が少しだけついばまれた状態で戻ってくる。それではと少し送ってみても餌がなくなるだけで大苦戦。餌の硬さによる食い込みの違いが正直よく分らなかった。1匹目を釣ったのは釣り始めてから1時間以上経った9時40分。2匹しか釣れなかったTKB51決勝の悪夢がよみがえるような滑り出し。
魚信はあってもなかなかクワセきれない、穂先で魚信を弾いている。改心したはずなのにLT竿も持ってくればよかった~~~と思い始める。11時をすぎてようやく3匹。先週よりマシかとようやく一息つく。サイズも出ない。20センチ超えしない。リリースサイズも混じる。頭の中がジリジリし始める。せっかく更生して真面目にカワハギ釣りしてるのに、なんだよ! もうちょっと温かく迎えてくれてもいいだろっ!! カワハギにしてみれば生死を賭けて餌をついばんでいるわけで何言ってるの? あんた、アホかってとこだろうけど……。
何度も何度もアワセ損ねて、偏光グラスの奥で涙目になって釣るパターン。せめてツ抜けを目標に小さな魚信を取っていくも、5連続トラギス。やっと違う手ごたえでカサゴ……肝心のカワハギだけがちっとも針掛かりしない。ハギポンの悪いパターンがこれ。船の下にいる一番元気な魚を釣りまくることになる。カワハギが一番元気なら最高の釣果が得られるけれど、カワハギ以外の魚の方が元気なときは……。午後になりウネリがいくぶん収まってくるとペースアップし、14時24分になんとかツ抜け達成。来週の大会がめちゃくちゃ不安になる。
※写真が少ないのは…写真を撮るのも忘れて真面目に釣ってたからw
著者: へた釣り