カワハギの活性と釣り方に合わせてアサリは3種類くらいの締め具合(硬さ)の物を用意して使い分けた方がよいと教わる。あまり他人の言うことを聞かないへた釣りであるが、M上達人の説明が理にかなっていたので真似することに。アサリの締め塩用に大粒天日海塩を買ってみたよ。
アサリの締め具合は大事かもとは薄々気づいていた。一応試行錯誤っぽいこともしていたのである。今季の前半は硬めのアサリが釣りやすかった。宙でカワハギが餌をつつくものの一発では餌を食いきれない硬さにして、カワハギの気配があったら誘い下げて底に錘がついて一瞬仕掛けがフワッとした瞬間に食わせる。あとは竿をゆっくり持ち上げると針掛かりさせるというパターンで釣った。
竿をLT竿に変えてからは、吸い込み重視で自動的に針掛かりすることを期待してアサリをほとんど締めずに柔らかいまま使うことにした。宙でそのまま吸い込ませて針掛かりさせることを狙ってみたわけだ。この方法もTKB51決勝を除くと上手くいった。自動的に針掛かりし、アワセはがっちり針掛かりさせるためだけなので、ミスが少なく非常に釣りやすかった。
基本的な考え方は、宙でクワセるなら柔らかめ。底で掛けていくなら硬めの餌で合っているような気がする。カワハギの餌への執着具合やベラやトラギスなど定番ゲストの元気さでどの硬さの餌が最適かを探っていくのもカワハギ釣りのテクニックの1つであるらしいので、そう単純なものではないんだろうけど。へた釣りは横着者なのでこう考えた。3種類の餌を用意して、底に近い下針は硬め。真ん中の針は普通、宙で釣ることになる上針は吸い込み重視で柔らかい物にしてみたらどうだろう。
さらに粒の大きさも下はゲストにくれてやるつもりで小さめ。真ん中は本命の餌だしカワハギへのアピールも考えて大きめ。上針は一発で吸い込んでもらいたいので小さめ。針の種類も下針はゲスト用なのでハゲ針。残る2つはクワセ系と使い分ければ効率的なのではないかと……。100円で塩を買っただけでここまで妄想を広げられるのであるから、やっぱりカワハギ釣りは面白いなぁ~。「あらしお」を選んだのは粒の大きい塩の方がアサリを締めるのに向いていると言われたから。4、5種類売られていた塩の中でこれが一番粒が大きかった。もちろんハギポンは併用する。
著者: へた釣り