昨年キスアナゴ天丼なるパワーワードに出会ってしまい、全く釣れる気がしないので撤退していた夜アナゴに行くようになった。昨年はやはりというか当然というかボウズをくらい桟橋で強奪したアナゴでキスアナゴ天丼にありついた。今年こそ自分で釣ったキスとアナゴで天丼を食べたかった。
へた釣りは血糖値対策のために基本白米を食べない生活を送っている。例外的に年に一度ずつだけは食べると決めていたのが春の豆ごはんと秋の栗ごはん。いずれも大好物である。昨年から年に一度の例外にキスアナゴ天丼が加わった。キスの天ぷらもアナゴの天ぷらも大好物だ。これを甘い天丼のたれにくぐらせて白米にもたっぷりたれをかけ回して…血糖値が跳ね上がること間違いなしの糖質爆弾である。年に一度のお楽しみにふさわしい。羽田・かみやからショートシロギス、夜アナゴが同日に出船していたので、2024年のゴールデンウィーク第2戦はキスアナゴ天丼リレーに。
潮回りは長潮で船を潮に乗せて流して釣るシロギス釣りにはあまり条件のよい日ではないと分かっていたが、水温も上がってきているし、胴突き仕掛けでのシロギス釣りも少しはさまになりだしているはずだしなんとかなるだろうと考えていた。最初のポイントは木更津沖水深16メートル。思っていたよりやや深め。2本針の胴突き仕掛けを軽くキャストしてラインをたるませて20秒待つ。待ち終えたら竿を持ち上げオモリを跳ね上げるようにして誘う。これを船下まで繰り返す。最初の魚信は微小なものでメゴチ。シロギス以外の魚が釣れたら待ち時間を短くしていく。次の魚信ははっきりとしたシロギスらしい魚信だった。随分引くので何事?と驚いたが、上針にイシモチ、下針に良型シロギスでキス天ゲット!! 木更津沖は潮がほとんど流れていなかったようで魚信が遠かった。シロギスは2匹追加できただけで10分ほど走るとのアナウンス。
中ノ瀬に移動して釣り再開となる。シロギス船が何船か見えたので、中ノ瀬は釣れているのかな?と期待したが、潮が流れないという状況は一緒のようで魚信をなかなか出せない。船がシロギスの群れの上を通ったらポツポツと釣れるだけ。テンビンを少し浮かせて待っているだけの人の方がペースよく釣れていたので、スローな誘いが正解かも? 潮が流れてないならと枝スを短くしてみたり、オモリを底から離さずにラインを張ったり緩めたりしてみたが、ペースは上がらない。このままだとツ抜けが厳しそうなので、テンビン仕掛け(和彦丸SP)を投入する。テンビンなら釣れるというわけではなかったが沖上がりの直前にダブルが発生してギリギリツ抜け。胴突きでのシロギス釣りがちょっとは上達してきているかもと思っていたが、三歩進んで五歩さがった感じ。
ショート船の帰港は14時で夜アナゴの出船は18時。食事をして羽田辺りを散策して時間を潰せる気でいたが…時間を持て余してしまった。次回ショートシロギス→夜アナゴに乗ることがあったら、蒲田駅行きの送迎を利用して蒲田駅周辺で時間を潰そうと決める。夜アナゴの釣り座は今野名人の隣で2号船の左舷艫から2番目。名人の釣り方を見て盗む作戦だ。桟橋で異次元大塚さんから「速く誘うのではなく20センチ下げた竿をゆっくりと戻す感じ。メソが多いので魚信取れないと釣れないよ」と教わる。船は定刻に桟橋を離れ木更津沖へ。丁寧に餌を付けてオモリが底から離れないように優しく竿を操作していると……釣れたよ!! 2018年5月3日以来だから6年ぶりのアナゴ♪ キスアナゴ天丼を自力で調達成功!!
1匹釣れたから何かが分かったというわけではない。すぐ隣で今野名人が堅調にアナゴを釣りあげているのに、魚信はあっても掛けられず。針を齧るようなガシガシという手応えがアワセ時の目安と教わるが…目感度・手感度・第六感…釣りに必要なセンサーが全部鈍いへた釣りには目安の察知が難しい。4、5回アワセ時を逃したら、小突き方が狂ってしまったのかなかなか魚信を出せなくなってしまう。一度心を落ち着けて、餌も一度全部外して付け替えて…と、分かってない釣りだからこそ丁寧に基本通りにやろうとしたが、基本通りにやるつもりの基本ができてない。何かの間違いでもう1匹だけ追加できてアナゴは2匹で終了。ストック5で3匹補填してもらい、さらに16匹釣った今野名人から10匹分けていただきキスアナゴ天丼はほぼアナゴ天丼に。
著者: へた釣り