タイヤ釣ってコロナになってクロムツで撃沈。カイワリで立て直すというほどには立て直せず、アジでツ抜けできない。2022年は散々である。2月も中旬になってやっと、鼻息を荒くして釣行記を書ける釣果に恵まれた。羽田・かみやのLT深場五目でクロムツ15匹。自己最多を3匹更新したよ。
先週、アジを相手に大苦戦し魚信欠乏症のはずなのに運が悪いと1日全く本命の魚信なしの可能性だってあるLT深場五目に行くなんて、お前の釣り物選びの基準はどうなってる?と自分でもツッコミを入れたくなるが、釣り物候補の中でクロムツが一番美味しそうだったのである。送迎バスを利用して船宿に到着すると、受付番号は5番。オニカサゴなどとは違い生息数はそれなりにいるので、船下の魚を取り合うという釣りではないが、空いていた方がオマツリが少ないし、自分のエサに食ってくる範囲が広くなる。釣り座は右舷の舳。真ん中で仲乗りさんが竿を出して右舷は3人。
船は定刻に桟橋を離れ1時間半かけて保田沖の水深200メートルくらいのポイントへ。仕掛けは枝間120センチ、枝ス70センチの5本針仕掛け。少し風はあるが投入にだいぶん慣れてきたので大丈夫だろうとオモリを投げ込むといきなり針がホースに引っかかって暗雲。ゆっくり手で幹糸を下ろして仕掛けを海中に入れる。着底したら底を5メートル切って枝スの長さ分くらいずつのイメージとストンと落として誘う。1回落とすとすぐに魚信あり。迫力はないので良型ではないが竿先をガコッと揺するクロムツらしい魚信だ。巻き上げ中もあまり抵抗せずに開始7分30秒で本命ゲット。
誘いがあったのか単なる偶然かここからしばらくへた釣り無双状態に突入する。2投目でダブル。3投目はまず小さな魚信があり、追い食いを狙ってしばらくタナでじっと待つと竿先ガコッなサイズアップを予感させる魚信。巻き上げ中に小サバに食らいつかれたが無事、お刺身サイズ込みでダブル。これが本日最大32センチだった。誘えば魚信が出て、計算通りに追い食いもしてくれる。4投目もダブルで笑いが止まらない展開。この調子でいけば自己最多の更新なんて当たり前で50匹くらい釣れるのでは?というペースだったが5投目でお邪魔虫が登場。巻き上げ中にサバにやられてサバ×2+クロムツ×1。追い食い成功の手応えあったのに……。
ガコッと魚信を出してから食いあげる妙な魚信があった。似たような魚信を経験したことがあったので、巻き上げ中に「カゴカマスな気がする」と魚種予告。結構暴れるので久しぶりに良型カゴカマスをゲットと喜んでいたが、水面下に魚の姿を確認して、ビックリ&大喜び。カゴカマスではなくカマスだった。口が小さめで美味しい方のアカカマス(本カマス)であることを確認してから「干物ゲット!」と保田沖で叫ぶ。40センチには届かないが35センチはゆうに超えている。脂も乗ってそうなのでお刺身でも食べられるが…カマスに関しては干物の誘惑には勝てない。
釣りにならないというほどにサバがうるさいわけではないが、サバを嫌ってポイント移動すると、誘えば魚信るという感じではなくなってしまった。しばらく我慢の時間が続く。出だしがよすぎただけでこれが普通なのだが……。全く魚信がないわけではなく、頑張って誘って誘って魚信を出す。いい群れにあたると魚信が続くが追い食いまでは発生してくれない。最後までそんなペースで魚信は出続けて15匹まで数を伸ばせた。クロムツでツ抜けしたのは実に5年ぶり。
著者: へた釣り