オミクロン株に感染して14日間の自宅待機。19日目でようやく2022年2戦目の釣りへ行くことができた。自分への快気祝いにマダイへ行くか、3週間前キャンセルしたクロムツ狙いのLT深場に行くかで悩んで苦手な長ハリスは回避して羽田・かみやから中深場へ。サバと変な潮に苦しんで…。
3週間も自宅に引きこもっていると身体を動かしに外に出たい気持ちが半分、暖房が効いた部屋でぬくぬく過ごしたいという怠惰な気分が半分という感じ。だから、朝、家を出た瞬間にあまりの寒さに「こんなに寒かったっけ?」と早くも後悔する。150号のオモリが3本入ったトートバッグを担いで最寄り駅まで歩く。身体がなまっている。信号につかまって荷物を下ろして休憩できるとほっとした。3週間ぶりの釣りはもう少し荷物の少ない釣りにした方がよかったかも。船宿で受付をすると13番。右舷の前から3番目しか空いてなかった。
淳ちゃん船長からのアナウンスは「1時間半ほど走る」だった。船は保田沖で減速し水深240メートルくらいのポイントで釣り開始となる。仕掛けは枝70センチ・枝間120センチの5本針仕掛け。この仕掛けなら投入にも慣れてきており、片舷7人とやや混み気味でも問題なく、船長の合図とほぼ同時に投入できるようになってきた。中深場釣りは投入が一番難しい気がするので投入がスムーズにいくと釣れる気がするのだが……餌に魚が触れてくる感触は何度かあったが針掛かりせず。回りではサバが釣れていたがなぜかサバすらも針掛かりしないというなんにもな~いな滑り出し。
何度か流し返したがクロムツは右舷の舳で1匹釣れたのを見たきり。サバがとにかくうるさく、慣れた人が多いので全力で巻いてくれてはいるがそれでもオマツリが多発し、仲乗りさん大忙しな展開。へた釣りの竿にも待望の魚信があったが…竿先ガコッなクロムツっぽくはない。魚信は小さいくせに巻き始めると意外と重量感だけはあった。最後は艫の方の人とオマツリしてしまったが、クロムツ×1、シロムツ×2、ユメカサゴ×1の5本針中4本に魚という一荷。どうも底近辺の潮が変な具合で魚信がはっきりと出ない。この釣りは魚信の出方で魚種をある程度予測できるはずが今日に限れば全く分からない。
序盤は我慢できるレベルのサバからの攻撃だったが、時間が経つとサバだけがどんどん元気になっていきサバ地獄の様相に。自分が釣ってもオマツリ、周りの誰かが釣ってもオマツリで仕掛けが海中にある時間とオマツリを解いてもらっている時間のどちらが長いんだろう?という有様。竿をほぼ垂直にして全速力で巻くなどやれることはやったが……。淳ちゃん船長はサバのいないポイントを探して保田沖を西に行ったり東に行ったり。移動直後こそ大人しいものの一斉に餌が振ってくるとサバが大挙して押し寄せてくる。保田沖は諦めて剣崎沖へと北上する。
剣崎沖はクロムツの活性がいくらかよく船中クロムツが釣れたというアナウンスが続くが、へた釣りはなぜか蚊帳の外。相変わらずサバ地獄に巻き込まれてばかりで焦れる展開。14時の沖上がりまで残り20分となり「今日は営業さん来てくれないのかな?」なんてことを言っていたら残り10分で竿先がガコッとはならない微妙な魚信。竿を持ち上げアワセると生体反応あり。サバっぽくはなかったので中速で巻いてくると30センチちょうどくらいのクロムツだった。またも営業クロムツに「次もサービスするからまた来てね~」と誑かされて沖上がり。
著者: へた釣り