最強のお刺身を12月上旬から2カ月も食べられていないということに気づくと食いしん坊はもう我慢できない。宇佐美・治久丸へカイワリプチ遠征。土曜の午後は強風で中止となり、日曜の午後へスライド釣行。凪ではないが風はさほど吹かず釣りにはなったが、2月なのにサバが元気すぎる。
午前中に風が残るのは予報通りなのだが、8時前に家を出ると都内でも結構吹いている。午後からは風が弱まるという予報を信じて、品川駅から東海道線で熱海を目指す。オミクロン株でみなさん自粛中らしく電車はガラガラだった。宇佐美駅着は10時半くらい。そろそろ風が収まりだす時間のはずだが…。強風ではあるが10メートル吹いているわけではない。なんとかなるさと港まで徒歩15分。残念なことに駅前のお弁当屋さんは日曜は休み。コンビニを目指したおかげで河津桜を見ることができた。午前船は風で中止だったので、港に着くと船長が出船の準備をしていた。
3人での出船。へた釣りの釣り座は左舷舳。GoProを船べりと帽子にセットし撮影2台体制チャレンジ2戦目。新品に換装されたエンジンで初島沖へ。水深95メートルくらいで釣り開始となる。船長からの指示は「コマセは絞って、タナは8メートルくらいまで」だった。仕掛け長の3メートル底を切って50センチ刻みで10回シャクって誘う。反応はあるそうなのだが、何もウィリーに触ってくる気配がない。シャクリの強さやスティ時間を変えていると、長めのスティで一度だけカイワリっぽい魚信はあった。大事に行きすぎたようで残り30メートルでバレた手応え。口の膜に針掛かりし穴が広がって抜けてしまった感じ。
船中、本命の魚信なしという状態だったので、「アマダイ狙ってみます」とのアナウンスがあり、陸寄りの水深90メートルへ移動。底を1メートル切って誘い20秒静止。頭上まで竿を持ち上げてから誘い下げ20秒静止という誘いに反応してくれたのはキダイだけ。ゲスト含め生体反応に乏しい感じだったので、底を小突いたり、底1メートルでガチャガチャ誘ってみたがやはりキダイしか釣れてくれない。何も起きずに3時少し前に初島沖のカイワリポイントに戻る。
2月といえば最も寒い時期のはずだし、宇佐美沖にも雪というか霰が舞っていたが、海の中だけまだ秋? というほどにサバがうるさい。フォール中や巻き上げ中の比較的浅めのタナでサバに捕まるのはまだ対処のしようがあるがコマセを追いかけて底まで潜ってきて、カイワリのタナでも食ってくるようになるとお手上げだ。ポイント移動後サバが潜るまでが勝負。少し遅めのシャクリでカイワリらしい魚信あり。ゆっくり巻き始めると追い食いの手応えもあり。中型だがやっと本命をダブルでゲット。ケイムラとオレンジのウィリーに食ってきた。高活性そうなので慌てて仕掛けを入れ直したがフォール中にサバに捕まる。次の投入もサバに捕まりイラッとする。ウィリーの針数を減らすかオキアミを付けずに投入するかの二択で先ほどのダブルが2匹ともウィリーに食ってきたのでオキアミなしで投入。サバの層は無事に越えたが既に海底近くのタナにもサバが押し寄せていて、カイワリの時合は終わっていた。
ここから沖上がりの5時までひたすらサバを釣りまくる。そのほとんどがフォール中に食ってきた。カイワリのタナまで仕掛けが届かないので釣りにならない。サバさえ大人しくしてくれていればカイワリはいる。目玉にスレ掛かりで1匹追加。日が傾きだしてからウィリーに魚が触れてくる感触があり、シャクリをとめて食わせることに成功。妙に重量感があるのでチダイかな?と思っていたがカイワリとサバの一荷。掛かりどころがよくカイワリは振り落とされずに上がってきてくれた。「この流しで」というアナウンスがある。最後の最後までサバにやられてなす術なくカイワリは4匹で終了。
著者: へた釣り