激渋でなければ…という願いは届かずアジ激渋。1時間以上魚信がなくてもポイント移動できないほどにどこも悪かったようで、潮ケツになった右舷舳はコマセ係。サワラ、オニカサゴに続いてアジでも魚信が出ず。ジリジリする気も失せて諦念に至る。妻の人生初のクロダイに救われた。
緊急事態宣言が明けたら行くと決めていた釣りは、宇佐美へのカイワリプチ遠征と妻の半日LTアジ30匹チャレンジ。妻との釣行は3月以来だから7カ月ぶり。釣り方覚えているだろうか?と不安だったが本人は自信満々。釣れる気がするというのはとっても大事なことだと、最近釣れる気が全くしないへた釣りは思う。金沢八景・一之瀬丸の午前アジは2隻出しと大盛況。2隻目の右舷舳と2番で釣ることに。桟橋を離れた船は行先を告げずに北に向かって走り出す。
八景沖のいつものポイントを素通りし富岡沖でも減速することなく、南本牧埠頭に至る。水深は20メートルくらい。第一投前に船長から「厳しいのでマメにマメにやりかえてってください」とのアナウンス。指示ダナは2メートルだったので50センチ、1メートル、1.5メートルでコマセを撒いて50センチ上げて2メートルで待つ。潮は左舷の艫方向に流れており、釣り座はよくない。自分のコマセで勝負するからいいもんねと頑張ってコマセを振り続ける。5回くらいコマセを入れ替えてやっと魚信。居食いのような魚信の出方でこういうときは掛かりどころが悪いことが多く不安だったが1匹目はいいところに掛かっていた。
間が空きながらもポツポツとは拾っていけるようにはなったが妻ではなくへた釣りが半日で30匹に届くかどうか微妙なペース。竿先をフルルと揺らすような前魚信はあるがなかなか穂先をもっていってくれない。竿を少し持ち上げて針掛かりさせようとすると針掛かりはするがいい確率で巻き上げ中や取り込みでバレる。いいところに針掛かりさせるには穂先を持っていくまで待つしかなく、待っている間にいなくなってしまうアジ多数。アジ釣りの醍醐味であるダブルは1回だけという体たらくで時間が経っていく。妻もツ抜けできる?なペースで夫婦そろって大惨敗な予感。
9時くらいに妻の竿が大きく曲がる。ドラグが結構な勢いで出て、しばらくはリールを巻いてもドラグが滑って巻き取れてない感じ。大物と喜ぶ前に未知の重量感に妻はビビリまくり。でも、ビビったくらいがちょうどよかったようで、魚は少しずつ弱って巻き取れるようになっていく。海面に姿を現したのはご立派サイズのクロダイ。50センチはさすがになさそうだが、悪くないどころか相当いいサイズ。家に帰ってから計測すると47.5センチあった。へた釣りにもこの直後になんだ?という大きな魚信があったがフロロ1.5号の仕掛けを使っていたので枝スを切られて終了。
アジはポツポツペースからポツ~ンになりやがて音沙汰なしに。ラスト1時間半ほどは魚信はほぼなし。艫の方では何匹か釣れていたようなので完全にコマセ係になってしまう。これだけ間が空くようになれば普通ならポイント移動だが、この日はどこもアジが釣れていなかったようだし、釣れれば20センチ以上25センチ以下と美味しいサイズだったので、船長は動くのは得策ではないと判断したようだ。盛り上げることなく沖上がりの時間に。へた釣りはアジ15匹、妻はアジ10匹+クロダイ。三田のホルモンまさるで妻の人生初クロダイの祝勝会をしてから帰宅。
著者: へた釣り