ハイブリッド天秤 ONIというオニカサゴが釣れそうなテンビンを買ったからオニカサゴで出船している船を探して、三崎港・えいあん丸に初めてお邪魔した。城ヶ島沖でオニカサゴを狙うのも初めて。潮が速くタナが合わせにくく大苦戦。苦戦のついでに根掛かりしてしまい…釣行の主題を失う。
金沢八景へ向かういつもの電車で金沢八景駅を通り越して三浦海岸駅へ。駅を出てタイムスの駐車場で送迎を待つ。電車釣行で送迎利用なんてへた釣りだけかな?と思っていたら、ほかに3人。三崎港の船着き場を目指す。送迎だけで4人ということは混んでいるのかもと予想していたのだが……片舷3人ずつの6人で出船となる。6人中4人が電車釣行……へた釣り以外は何度か利用したことある風だったので、オニカサゴを釣りたい…でも、電車だと行けるところがないという釣り人の受け皿になっているのかも。えいあん丸はアカムツやアカハタも出船しているので、釣り物に困ったらまた利用する気がする。
ポイントは港を出て20分ほど走った城ヶ島沖。水深170メートルのポイントで釣り開始となる。ハイブリッド天秤 ONIに全長2メートルの3本針仕掛け。船宿でもらったサバ短にタコベイトを付ける。底にオモリが着いたら糸ふけをとって20秒待って大きく頭上まで竿を持ち上げて聞きながら誘う。水深が深いので、小さく鋭く誘うよりは大きく分かりやすく誘う。仕掛けの長さ分+α分くらい竿を持ち上げたら竿を下ろして底を取り直す。オモリが着底したら20秒待って最初に戻る。富戸のオニカサゴ釣りでいい目に遭ったときの釣り方を踏襲しているのだが……なかなか魚信が出せない。潮が速すぎて油断すると仕掛けが海底から大きく離れてしまっている。
持ち上げる幅を1メートルくらいにしてタナが狂うのを避けるという方針に切り替えたのだが、早潮でラインが斜めになっている状態で底をネチネチ攻めると根掛かりが発生。仕掛けはフロロ6号で道糸はPE4号なので高切れの心配はないだろうと、少し乱暴に根掛かりを外しに行くとPEが切れた。ハイブリッド天秤 ONIを海に奉じた。このテンビンを使うためのオニカサゴ釣行なのにテンビンロストで釣行の主題を見失う。周りでオニカサゴが釣れ始めたのに魚信を全く出すことができず。釣れたのはヒメとなぜかヒシダイのみ。
通年オニカサゴで出船している船宿の常連さんたちだけあって、舳と艫の名人さんはコンスタントにオニカサゴを釣りあげていく。胴の間で一人蚊帳の外。テンビンに七夕の短冊みたいに大量のタコベイトを付けるなどいろんな技があることに関心した。関心はできても真似はできないので自分の釣り方でやり続ける。11時少しすぎにようやくコツンと手元までくる魚信があり、25センチくらいのフサカサゴ。とりあえずボウズだけは回避できた。続いて重量感ありの魚が針掛かりした。巻き上げ中にもときどき暴れるのでサイズアップと信じて疑わなかったがヨリトフグ(ミズフグ)でがっかり。サバまで釣れてバケツの中がおかしなことに。
昼になり潮が緩み始めるとようやく意図したように仕掛けを操作できるようになってきた。それでもなかなか魚信を出すことができず焦れる展開。船下の魚の奪い合いで完全に負けているのかも。14時を過ぎて残り約1時間。誘い下げてオモリが着底したのと同時にゴツゴツというオニカサゴがエサをくわえた感触。掛け損ねると相当凹みそうなのでゆっくり聞きあげて竿に重みが乗ったのを確認してからアワセる。重量感はそれほどでもないが間欠的にゴツゴツと暴れる感触は間違いなくオニカサゴ。35センチくらいのまずまずサイズ。海底のゴミを釣ったり、ユメカサゴと戯れながら15時過ぎに沖上がり。
著者: へた釣り