あか~~~ん。猿島沖を越えて以降の記憶がないってことにしたいほど、残念無念な釣行になった。ウィリーにイサキが触れてくる感触が全くない。何をやっても無駄という状況で、松輪の船が帰った後半戦は強風で釣りにくくなり心がポッキリいっちゃう展開。イサキは3匹のみ。7月の最低釣果。
例によって釣りに行く前は威勢だけはよい。7月の自己最多記録が91匹だったので、92匹釣るぞと宣言して臨んだ。先々週の釣行で6月の自己最多記録61匹を達成し、特に後半は束釣りペースだったので、目標達成はかなわなくてもなんとか格好がつく程度には釣れると信じていた。金沢八景・一之瀬丸のイサキ船は片舷11人と満席。この日はスーパー舳にも釣り座が据えられた。電車で船宿にのんびり到着したら、左舷の舳が空いていた。スーパー舳があるので左舷の前から2番目だ。席にも恵まれたので、本当に92匹行けちゃうんじゃないと浮かれていたのだが……。
船は桟橋を離れ剣崎沖を目指す。海上にガスが発生しているようで、船が走ると少し肌寒い感じ。天気予報では最高気温31度だったはずだが、そんな陽気ではない。ウインドブレイカーを着た方がいいかな?と悩んでいたら、猿島を越えたあたりで突然の失速。ガスで視界が悪すぎて通常の速度では航行不可能だった。八景出船のイサキ船が3隻連なってガスの中をゆっくり進んでいく。久里浜を越えるとガスは晴れ速度が上がったが、今思うとまさに暗雲立ち込める本日の釣りの幕開けであったわけだ。
剣崎沖にはいつもより少し遅く、8時30分ごろの到着となった。船団に近づいていくと先行している船から倦怠感が伝わってくる。全く釣れている風ではない。これは前半戦はきついかもという予感は的中した。指示ダナでシャクってもウィリーにイサキが触れてくる感触は全くない。スティ時間を変え、シャクリ幅を変え、オキアミならどうだろうと餌を付けてもみたが何ともならない。たま~に魚信はあるが、竿先をフルルと震わせる小型のマルアジの魚信だけ。2時間ほど頑張ったがイサキと思われる魚信は一度もなかった。
船長から少し南下し水深40メートルくらいのポイントをやるとのアナウンスがある。アジやサバなどが釣れてウィリーに反応してくれる魚がいることを喜んだものの、依然としてイサキからの魚信はない。速いシャクリでサバをかわしたいがスティ時間を短くすると何も魚信がなくなるのだからアジ、サバに遊んでもらうしかない。11時15分にようやく本日1匹目。20センチのウリンボだがボウズもあるかもと思っていたのでうれしい。イサキが釣れたシャクリパターンを繰り返してみたがこの1匹だけで再び松輪の根に戻ることに。
松輪出船の船が帰ったあとの後半戦が勝負だなと考えていたが、このころから急に風が強くなりシャクって止めるのがかなり難しくなってきた。魚信はあるが船の上下で仕掛けがたるんでいるようでなかなか針掛かりしない。14時20分に本日2匹目のイサキ。このころには既に心は折れていた。釣ってやろうという気は薄れ、機械的に指示タナをシャクっているだけ。沖上がり間近にもう1匹だけ極小サイズのイサキを追加して3匹で終了。7月の自己ワースト記録は4匹だったので不名誉な記録を更新してしまった。やれることはやったつもり。それでもこういう日もあるのが釣りだと思うが、先週のLTアジに続きド貧果に沈む。
著者: へた釣り