初挑戦でうまくいった釣りは2戦目で酷い目に遭う……2回目のジンクスというのがへた釣りにはある。オニカサゴも案の定というか、恐れていた通りというか、ドツボにハマって、キープサイズ(25センチ)は1匹も釣れず。初戦よりも船全体で釣れた数は多いはずなのに…なんでぇ~~~~~。
今日は釣らなきゃというプレッシャーがあった。2日前に発売された釣場速報に「ガッツ~ンと大型 身エサジャンプで鬼カサゴ攻略」というあまりにも分不相応なタイトルで釣行記が掲載されているのである。でもって、羽田・かみやに到着すると、社長とばったり。挨拶すると、「釣場速報の記事、読みました。面白かったですよ」。……このプレッシャーは何だ? 40センチ超えを釣ればいいんだろ、釣ればっ!!と開き直るしかない。開き直りつつも、2回目のジンクスが心に重くのしかかる。カワハギ大会でも思い知っているが……へた釣りはプレッシャーに弱い。心臓に毛が生えているように見えて…実はガラスのハートの持ち主なのだw
本日もオニカサゴ船は大人気で片舷8人。オマツリ回避で浅場かな?と思っていたら、船は一路、久里浜沖へ。仕掛け投入。船内、何匹かオニカサゴがあがるが、へた釣りの竿には魚信すらない。頭の中で「なんにもない♪ なんにもない♪ まったくなんにもない♪」という不吉な歌がエンドレスリピートし始める。水深は80メートルくらい。オニカサゴでなくても何かが身餌を突く感触くらいはありそうなものなのだが、なんにもない♪ なんにもない♪ まったくなんにもない♪ なんにもないから手元の写真と富士山の写真しかない。
船は南下し剣崎沖の水深100メートルから深いところでは160メートルくらいのポイントへ。へた釣りは左舷胴で右隣はアマダイの達人さん。左隣は走水の大アジの達人さん。右隣の竿が曲がりオニカサゴが釣れても、左隣でオニカサゴがあがっても……相変わらず、なんにもない♪ なんにもない♪ まったくなんにもない♪ 唯一の釣果は、巻き上げ中に食いついてきた良型のサバのダブルのみ。大艫の人の竿が大きく曲がる。ギンザメという深海ザメだった。船長いわくこれが釣れると水温が低すぎるってことらしい。
11時少し前に水温の高いポイントを求めて、船は大移動。大島がはっきり見え始める。へた釣りだってなんとか釣ろうと足掻く。というかむしろ諦めが悪い方である。釣れている人の仕掛けを見ると、タコベイトや大きな発光系のパーツが付いている。深いポイントでは仕掛けのアピール力をあげないとダメなのかも、と仕掛けを変更。タナも底0メートルから仕掛けの長さ分まで、10センチ刻みで試してみた。タコベイト付きの仕掛けにすると魚信が出始め、ようやくなんにもない♪状態から抜け出せた。
なんとかオニカサゴは釣れるようになったのだが……今度はサイズが…。ダブルもあったりして、4~5匹釣ったのだが、25センチには届かない。イズカサゴとフサカサゴ(東京湾では両方オニカサゴと呼ぶ)が混じっていた。結局右隣の人が6匹で竿頭、左隣の人が5匹で次頭。間のへた釣りはボウズ。いったい何が起きたんだ?ってほどの大惨敗である。右隣の人はホタルイカを、左隣の人はアナゴの切り身を持ち込んでいたので、ホタルイカとアナゴに挟まれたへた釣りの船宿支給のサバの切り身はオニカサゴの食欲を全く刺激できなかったってこと?
反省しようにも分かっていることが少なすぎて、何が悪かったかすら特定できてない。100メートル以深のオニカサゴは、釣り方が違うのか? 伊豆でも初戦もオニカサゴ釣りでは浅目の60~80メートルくらいのポイントでの釣りだった。仕掛けを変えれば小型とはいえオニカサゴが釣れるようになったので、誘いだけでなく仕掛けのアピール力を上げるのも必須? 餌も工夫する必要があるんだろうなぁ~。すぐ横で釣っていてこの釣果の差…理由は、「明日考えましょ(Tomorrow is another day)」。
著者: へた釣り