スランプなのか、実力不足か……2012年の剣崎沖イサキは6匹→0匹の体たらく。今日もダメならイサキはちょっとお休みしようかなぁ~と気弱なことを考えながら臨んだ第3戦目。天気予報通り朝から小雨がパラつく。序盤大苦戦するもなんとか今季初のウリンボツ抜けでホッとしたぞ!!
イサキは小雨模様なら活性が上がると聞いたことがあったので、雨だと知りつつ強行釣行。船はいつもの通り、金沢八景・一之瀬丸。雨なら釣り人が少なくて釣りやすい上に魚の割り当ても多いかもなんてことを考えていたのだが、そうは問屋が卸さない。雨ニモマケズな気合いの入った釣り人でへた釣りが釣り座を据えた左舷は片舷7人と、ほどよい混み具合。浦賀水道を通り過ぎ、久里浜沖を超えて、剣崎沖へ雨に打たれて約1時間。
出船前に瀧本船長に気になっていたことを質問。へた釣りがイサキ狙いにはこのシャクリ方と信じている力を抜いて50センチ刻みのおねぇシャクリは、昨年瀧本船長に教わった。「先週、ビュンとシャクってた人の方が釣れてたんですけど、ゆっくりなのとどっちがいいんですか?」。先週、ボウズをくらった人にこう聞かれて船長も困ったことだろう。答えは「いろいろなシャクリ方を工夫して、その日に魚信が出る方法を探して」。ただし、「大型イサキはゆっくりの方が間違いなく釣れる」らしい。
で、この日の序盤戦。ポイント到着時間が潮どまりの時間と重なったため、魚信が遠い。おねぇシャクリ、フワフワ静止(30センチ刻みで7連続シャクって20秒くらい待つ)、ビュンピタシャクリ(30センチビュンと振って2秒待つ)といろいろ試してみたところ、ビュンピタで2週間ぶりのウリンボとご対面! 今日もビュンピタなのかな? とシャクリ続けると、スズメダイ→スズメダイ→スズメダイ→スズメダイ→スズメダイ。なんと5連続でスズメダイ。おせん殺しなんて物騒な呼び名を紹介したので祟られたとしか思えない。少しシャクリを弱くすると今度はキタマクラ→キタマクラ。午前中は最初に釣ったウリンボ1匹だけと撃沈の予感。
ポイント移動を繰り返し、正午をすぎてからようやく本日初のまともな魚信。ただし、イサキのものではない。竿先をカンカンと叩くような魚信を出してから竿先に重みがグンッと乗る魚といえば……剣崎沖の定番ゲストのウマヅラハギである。ドラグを滑らせ上がってきたのは34センチの満足サイズ。薄造りにして美味しい魚なのでうれしいゲストではあるが、釣りたいのはこのサイズのイサキであって、残念ながら君ではない。
その後もポイント移動を繰り返す。ようやくイサキの魚信が連発するポイントに入る。20センチ級の大ウリンボのダブルありで3匹追加。これでやっと4匹。終了1時間前くらいのポイントで最後のチャンスタイム。ここではダブル2回込みで6匹追加して、ちょうど10匹。サイズ的には不満は残るが、それでも今季初のツ抜け。内訳はウリンボ×5、大ウリンボ(20センチ超)×5……縦縞が消えたイサキは……。次回からは10匹釣るまでは速めのシャクリで数狙い。10匹以降はおねぇシャクリで型狙いしてみよう。
著者: へた釣り