マコガレイ、ボートシーバスに続く、東京湾冬の釣りモノ探しはビシアジ。いつものように品川・中金から。釣り場は猿島沖と聞いていたのだが、船は猿島を通り越しカワハギ釣りで来た記憶がある浦賀沖へ。今シーズンのカワハギ釣りは風とウネリに悩まされたのだが……ビシアジ釣りも……。
出船時刻の45分前に船宿に到着すると、既にほかのお客さんは到着済みという皆さん気合いの入りよう。釣ったアジを餌にしての大物釣りをしようとしている人がいたようで、トモから席は埋まっている。ミヨシが空いていたのでミヨシに入ったのだが……出船前に船長から「今日は揺れるからあまり前に行かない方がいいですよ」とのアドバイス。同じことを言われた日……浦賀沖まで行って一回だけ仕掛けを投入して帰ってきた苦い経験が蘇る。「そこまでひどくないですから」と言われて少し安心するも……体は揺れの少ない胴の間の方に少しずつにじり寄って行くのであった。
■130号ビシを1日中振り続けるのって……ガテン系の釣り?アジビシは130号(約500g)のコマセカゴ付きテンビンに2メートル3本針の吹き流し式の仕掛けを付けてアジを狙う。60~80メートルくらいを狙うので、電動リールを使う。深場を攻めるので、LTタックルのアジ釣りよりも大型が期待できるはずなのだが、LTタックルの軽い竿、軽いリール、軽いビシ(40号)に比べると、重いビシザオ、重い電動リール、重いビシ……ビシは水の抵抗を少なくするなんてことは全く考慮されていないむくつけき形状なので、コマセを振り出すのが一苦労。一振りするたびに腕力を鍛えているぞぉ~と認識できるほどに重い。でも、アジを寄せるにはコマセを撒かねばならないわけで、体力が必要な釣りであった。錘の重さだけなら北海道の根魚五目で250号まで経験あるのだが、コマセを撒く必要もないし、錘の形状も水の抵抗が少ないように設計されているので、魚をかける前に腕に感じる重さという点ではビシアジがこれまで経験した釣りの中で圧倒的にNo.1。
■魚信は明快なので腕力さえあればLTアジ互換で楽しめる?重さという点を除けば釣り方はLTアジと同じ。底にビシが着いたら何度か底をトントンと叩いてきっちり底を取り直す(LTアジ以上にこの作業が重要)。1メートル巻き上げて、1回竿を大きく振ってコマセを出す。さらに1メートル巻き上げてもう一度コマセを振り出す。コマセの煙幕の中に仕掛けが同調したら魚信が出るはずなのだが、竿を動かしまくるの大好きなので、上下にゆっくり動かしたり、
コマセをさらにポロリとこぼすイメージで小さく鋭くしゃくってみたり。130号の錘を付けてアジの魚信ってちゃんと出るの?と思っていたのだが、魚信は意外と明確に竿先から手元にココンッと出る。で、釣れてきたのは何か(ムツ?)の幼魚……とか、ムシガレイとか……アジとか……。
■海大荒れ……船がひっくりかえる前に本日は終了!最初の数か所では本命のアジの比率が低かったのだが、3か所目あたりから、アジが順調に釣れ始めた。トリプルも2回あったしね。でも、船長の予告通り、風が猛烈に吹き始めて海がウネリ始める。立っているのもやっとというほどにはひどくないものの、波の上で船が飛んでいる感じに。勝手に船が上下してくれるからしゃくらなくてよくなってラッキーと思っていたのだが……そんなことで喜んでいたのはへた釣りだけだったようで……船長判断で2時前に早上がり。アジは26匹。最大サイズは28センチだったので、量・サイズともにちょい不満。腕立て伏せでもして体を鍛えて次こそ40センチ超を1匹でいいから釣ってみたい。釣れたアジはアジ丼(熱海の食堂風w)、なめろう、アジフライにしておいしくいただいた。ムシガレイは干物にしているのだが……野良猫の餌になる可能性大w
著者: へた釣り