今週末の予定はエビメバル。本当はイワシメバルに行きたかったのだが、電車釣行で出船時刻に間に合う船が見つからず、でも、メバルの煮付けのほっくりした身の味を思い出してしまった以上、メバル釣りに行くしかない。というわけで、エビメバル船……太極拳のようにゆっくり動くのがコツ?
メバルは大森海岸にあるしながわ水族館で展示されていた東京湾の魚の水槽で観察したことがあるのだが、上の方に40度くらい頭をあげてホバリングしていた。餌が落ちてくるのを大きな目で見てじっと待っているという感じなのだろうか? 防波堤からのメバリングやウキ釣り、サビキで釣ったことはあるが、針がかりしたときの一瞬の引きはさほど大きな魚でもないくせになかなかのもの。同じサイズの魚でなら、最強クラスではないかと思う。20センチのクロダイ、メジナ、そしてメバルなら、最初の引きは圧倒的にメバルが強い。根魚なので諦めるのも早いけどw
■根がかり覚悟のベタ底か? 東京湾仕掛けを信じて底を切るか?
そんなメバルを胴付き仕掛けで生きたモエビを餌に狙うのがエビメバル。初めての釣りなので、いろいろ調べていたのだが……コツは、「底にべったり動かさない!」に尽きるようである。錘を底に着けたら、糸フケを取ってとにかくじっと待つ。錘を底に寝かせるようなイメージで、構わないようなのだが……根がかりしないもんなんだろうか? 20秒~30秒に一度、根がかりしないようにゆっくり竿を持ち上げて底を取りなおすようである。錘を底から10センチ~20センチくらい切った方がいいという意見もある。根がかり回避という点ではこちらの方が理にかなっているような気がするが、この場合は船の揺れを竿の動きで吸収してなるべく錘が動かないようにするといいようだ。メバル竿が2.4メートルから3メートルと長いのはこのためだろうか? 錘着底ゼロテンションがいいいのか、錘を浮かした正統派胴付きスタイルの方がいいのかは、実際に釣って試してみようと思う。
餌の付け方が釣果を大きく左右するらしく、尾羽を切って(尾の根元を少し残した方がよいという人もいる)、エビがまっすぐになるように背側に針先を抜いてちょんがけ。ちゃんと餌を付けないと目のよいメバルに違和感を見抜かれたり、エビが回転してハリスにヨレが入ったり、絡んだりする原因になるらしい。ハリスは30センチ以上あるので、ヨレとカラミの要因は可能な限り排除したいものである。生き餌の釣りなので、誘いは不要(と思っていたら「誘いを多用し、攻撃的に狙うエビメバルに最適」というアオリで売られている竿もあるので悩ましい)で餌の動き次第、モエビの体が白濁したら死んでいるので、新しい餌に交換する。
ゲストは、カサゴにアイナメ。メバルより底べったりのこれらのゲストを釣るために、一番下の針から錘までの長さが20センチの仕掛けが東京湾では推奨される。この仕掛けの特性が底から10センチ~20センチ切った方がいい派を生んでいるような気がするのだが気のせいだろうか? 東京湾仕様以外の仕掛けは一番下の針と錘の間が60センチくらいあるものが多い。
■コツのほとんどがゆっくり太極拳風にで説明できちゃうエビメバル
手元や竿先に違和感があったら、竿を動かさないでじっと待つ。待っているうちに竿に重みが乗るので、竿が最大限しなるまでゆっくりと竿をあげて食い込むまで我慢するという釣りのようだ。とにかくゆっくり。太極拳のようにスローに魚に違和感をかんじさせないようにスムーズに竿を上げてくる。1匹かかったら根に潜られないように20センチほど巻き上げて追い食いを待つ。3本針で3匹針数を狙う釣りのようだ。
餌付け以外のコツで上げられていたのは、錘を落とすとき、底付近はゆっくり落とすということ。錘が着底するときの音がメバルを驚かせるからと説明されていたが、上から落ちてくる餌に反応する魚なので、底付近でゆっくりと落とすのは魚に餌の存在を気付かせるという意味が強いのではないか。底の取りなおしも可能な限りゆっくりとというのも同じ意味。ほかにも長めのハリスが絡まないようにゆっくり振り込むように仕掛けを投入するとあったが……こればっかりはやってみないと分からない。
と……それなりに必要な情報を仕入れていると、背後から「何釣りに行くの?」という子供1号の声。「メバルとカサゴとアイナメ」と答えてから、しまった!と気付く。子供1号は北海道でアイナメで竿頭になり、伊豆ではカサゴの入れ食いを経験している。「いいな~いいな~パパより釣れるのにな~」と煽られて、子供1号も連れて行くことになってしまった。マゴチにも使えそうなので、メバル竿を買おうと思っていたのだが、それを諦め、親子でライトタックルでエビメバルにチャレンジすることにwww
著者: へた釣り