何も起きない釣りだったと文句を言い垂れていたくせに品川・中金から2回目の船マコガレイに乗ってきた。「江戸前釣り大会 2011・冬 カレイ」なんてイベントやってるくらいなのだから釣れるのでは?という淡い期待と、優勝サイズを釣れば自慢できるかもという野心を胸に船は羽田沖へ。
……羽田沖は相変わらず。でも、前回よりはいくらかマシで、魚がいる反応はある。餌を弄られた形跡があったのだが、そこまで。釣れたのはドチザメ(東京湾は本当にこのサメが多い!)とアカメフグ。ドチザメは海にお帰りいただき、アカメフグはフグの調理免許を持っている友人がいる船長に引き取ってもらって、クーラーの中はお昼を過ぎてもカラッポ。飛行機が頭上を飛び去る様子をボンヤリ眺めながら、「東京湾のカレイは絶滅した!」という乱暴な結論に至りそうになっていた。投げ釣りでは釣ったことがあるのでそんなはずはないのだが……。
ここで船長の英断。「行徳沖に行きましょ!」。江戸前釣り大会に参加している釣り船でいっぱいの行徳沖へとまっしぐら。「大会の邪魔になっちゃ悪いので空いているところに船を着けた」というのだが、この船長は引きが強い。空いているところでいきなり40センチ級のカレイが釣れる。もちろんへた釣りが釣ったのではないんだけど……本命の魚がいるってだけで気合いの入りようが違う。遠近足元と仕掛けを入れてマメに竿先を聞く(というか……気合い入りすぎで竿を動かしすぎw)。
羽田の敵は行徳で討つ。ついに人生初の船カレイゲットとなるのであるが、これがあまり自慢できる釣れ方ではなく、ほかの竿がオマツリして、それをほどく作業をしているうちに、全く面倒を見ていなかった竿に勝手に魚がかかっていた。魚はゲットしたけど、なんだか釣った気がしない。どうして放置していた竿で釣れたのかと考え、4本の竿のうち2本を動かしすぎないように放置してみたら、うち1本の竿先の動きがおかしい。ゆっくり聞いてみると竿先に生体反応。終了間際にはじめて魚信をとってマコガレイをゲット。2匹とも35センチくらいで、煮付けにしようにも鍋に入りきらない。本日の夕食は、マコガレイのお刺身、煮付け、唐揚げの予定。
著者: へた釣り