日本海で低気圧が発達し冬の嵐の予感はあったものの、東京湾は風速6メートルの予報。なんとかなるさと今期4回目の竹岡カワハギ船に浦安・吉野屋から乗ってきた。乗船してすぐ船長が予防線。「風速15メートルで海悪いですよ~」。船が出るくらいだから、という考えは甘かった。
天気予報に次ぐ、予兆は釣座の番号札。どうしたことか、一番前が空いている。前回オマツリに苦しんだので、迷わずミヨシを確保。ミヨシは一番揺れるのは承知していたが、そこまで揺れるとはこの段階では気づいていない。風の搭辺りまでは多少波風はあるものの順調にたどり着いたのだが、そのあとがいけない。急に風、波ともに恐ろしいほどに強く、高くなり始める。船が波の上を飛んで着水するたびに波しぶきを船がかぶりまくる。ようやく釣り場に着いたものの、キャビンからミヨシまで辿りつくのがもう大変な状態。ひゅ~るり~ ひゅ~るり~らら~な冬の日本海でももう少しマシかもしれない。
なんとか餌を付け、仕掛けを海に放りこむも、どこが底?状態なので、魚信を取るなんてのは不可能。なんとか底を取って、波の高低を利用してハワセタルマセ→聞き上げしかないかな、と書くと釣りをしているようだが、実際は立つこともできず船べりの手すりにしがみついて竿を落とさないように握っていただけw 船の揺れというかジャンプが自動的にハワセタルマセ→聞き上げになってくれればいいなってだけだったりする。
ここで、船長の無線にレスキュー信号が入ったらしい。カワハギ船は2隻出ていたのだが、もう1隻が故障したもよう。船を回して、ロープでつないでそのまま曳航して浦安に帰ることに……正直ホッとしたのはへた釣りだけではないと思われる。船長いわく「修理して釣り続けるには海が悪すぎるので今日は止めましょ」。手放しで大賛成である。帰り際に今度来たとき無料で船に乗れる券をもらって帰宅。ポジティブに考えれば、冬の日本海風東京湾クルーズを1回得した。子供が見たがっていた海から見たネズミーランドの写真も撮れたし。あのまま釣り続けるよりは絶対よかったので、船長の好判断で竹岡カワハギ4戦目はノーカンw
東京湾は南風以外は陸風になって影響を受けにくいが南風には弱い。これから釣行ときは南風で風速が強そうなときは止めるようにしよう。南風と下げ潮が重なるとウネリまくって海が大荒れするようだ。
著者: へた釣り