家族からの「また釣ってきてね」というリクエストに張りきらないパパアングラーはいない。羽田・かみやから今季2戦目のLT深場五目。クロムツの炙り刺しが大好評で、なんとしても脂ノリノリサイズを持ち帰りたかった。気合を入れると空回りすることも多いが今回はなんとかなったよ!!
明日はライト深場釣りプチ大会なので、達人さんや名人さんはこれに参加すると思われる。とするとその前日なら船も空いているし、船下の魚を根こそぎ持って行く人は乗船してないだろうという読みで、本日の釣行。朝のうち強風で海が悪い予報だったのもあり釣り人は4人。一番最後に到着したへた釣りは右舷の舳に入る。前回、クロムツを4匹釣って自己最多記録を更新したときも右舷舳だったので、縁起のいい席だ。風が強そうなので船室に避難。でも、北風だったので南下する船からすると追い風。強風予報にも関わらず船はスイスイ進んで剣崎沖に到着。
船が減速したので船室から出ると海の様子はこりゃあかん!!な感じ。白波が立っているし、風が10メートルくらい吹いている。船が激しく上下するので、仕掛けをセットしてエサを付けるのにも苦労する。水深は240メートルとアナウンスがある。仕掛けを投入。船の上下でときどき仕掛けが落ちて行くのが止まったかと思うとまた落ちて行くので、底が取れるのかなと不安になる。指示された水深なのにいつまで経っても底に着かないなと思っていたら、落下中にサバが付いていたようで、いきなりオマツリ(陳謝)。サバ対策で5本針だった仕掛けを詰めて3本針にする。
前回上手くいった底から10メートル巻き上げてスプールを指で押さえたり離したりしながら50センチ刻みでオモリが底に着くまで誘い下げるという釣り方で臨んだのだが、船中クロムツが数匹上がったというアナウンスがあったのに、へた釣りにはちっとも魚信がない。メバル体型の赤い魚が釣れただけ。釣ってる人はあまり誘っている風ではなく、もしかしたら船の上下が勝手に誘いになっているので動かさないのが正解? そう考えたところで臨機応変に対処できないのがへた釣りである。馬鹿の一つ覚えで誘い下げ続ける。ようやくクロムツらしき魚信があったのは釣り始めて1時間半くらい経ってから。ボウズだけは免れた。次の一尾はこれまたその1時間後。脂ノリノリのクロムツを釣るという目標は果たせたものの、なんだか物足りないペース。
お昼が近くなると少しずつ風が収まってきて釣りやすくなってきた。クロムツの竿先をガコガコと揺らす魚信とは違う、竿先をいきなり引き込む魚信がある。抵抗が激しくドラグが軽く滑る重量感。61センチのメダイだった。これに気をよくすると、急にクロムツの魚信が増え始める。12時半には人生初のクロムツダブル。その20分後には人生二度目のクロムツダブル。13時半には9匹目を釣って、これまた人生初のクロムツのツ抜けにリーチをかける。
それまで魚信の頻度は悪くなかったのにツ抜け目前のプレッシャーで急に魚信を出せなくなる。沖上がりは14時15分とアナウンスされる。残り30分を切ったころにようやく待望のクロムツらしい魚信がある。慎重に針掛かりを確定させて欲張らずに巻き上げようとしていると、追い食いしている雰囲気。巻き上げ中もサバが掛かった?ってくらいよく引く。一番上の針にまずは良型が1匹、真ん中の針にまずまずなのが1匹、一番下の針に小さいけどクロムツが1匹で、人生初のクロムツのツ抜けとトリプルを同時に達成。クロムツ12匹は自己最多が4匹だったのだから3倍。伝説始まったかもよぉ~~~~~~!!
著者: へた釣り