アカムツ2連続ボウズに心が折れて以来7か月ぶりの深場釣り。クロムツは釣れた!! それも4匹も! これまでの自己最多は1匹だったので4倍だ。今日は誘いまくった方が魚信が出る多動性中年向けの活性だったみたいだ。35センチ級のデップリお腹に脂が乗ってそうなのが3匹もいる。
羽田・かみやのライト深場はクロムツが本命の五目釣りだ。へた釣りはというとシロムツを釣るのは得意なのだが、クロムツらしき魚信があってもなぜか針掛かりしないことが多く、1釣行で1匹クロムツが釣れてくれれば御の字といった感じ。目標を自己最多更新の2匹に設定して、「2匹釣ったら伝説がはじまったと言い張る」と宣言しての釣行。珍しく空いていた。全部で5人でへた釣りの入った右舷は2人だけ。右舷舳で釣れることになった。船は凪の海を剣崎沖まで一気に南下する。
仕掛けは5本針で、深場の勇者様の教えを守って枝ス長は70センチ。久しぶりなので8.4メートルもある仕掛けの投入大丈夫かな?と不安だったが、空いていて船べりを広く使えたのでトラブルなし。竿はアカムツ用に買った海人アカムツ225を使った。水深は180メートル。オモリが着底したらすぐに10メートル巻き上げる。そこから50センチ刻みでスプールを押さえたり放したりしながら誘い下げていく。いきなり穂先がガコッとイレギュラーな動きをする。2度目のガコッで少しだけ竿を持ちあげて針掛かりを確定させる。追い食いを期待してしばらく放置してみたが追い食いはなし。巻き上げ中にときどき竿を叩くような抵抗をするものの少しずつ弱まっていく。クロムツだった。サイズも35センチ級で悪くない。1投目で自己最多タイを達成した。
本日のハイライトは右舷の艫で起きた。水深250メートルくらいのポイントで、N塚名人の竿がガコガコと動いている。なんだか重量感がありそうだし、最後まで抵抗し続けるのでサメ?と思って見ていたら、海面に赤いシルエット。淳ちゃん船長のタモに収まったのは47センチのキンメダイ。キンメダイは群れでいるはずなので、へた釣りもキンメゲットをと気合を入れたのだが……同じポイントでクロムツが釣れた。さらにもう1匹クロムツを追加。10時の時点でクロムツが3匹。うれしいけれどキンメを見ちゃうと、キンメもほしい!!と欲が出る。そして、魚はそういう浮気心を嫌う。10時をすぎるとクロムツの魚信が遠ざかる。
11時少し前、今度は50センチ刻みで誘い上げているときに、穂先がガコッとなる。食い上げているようで竿先からテンションが抜ける。クロムツとは違う手応え。もしかしたらキンメダイかも!? 重量感もあるし、水圧の変化に強いらしく抵抗が弱まらない。これは、もうキンメダイだろうと確信していたんだけど……キンメダイを一度として釣ったことがない人の確信なんてあてにはならない。水面下に見えたシルエットは銀色。スミヤキにしては体高があるので、なんだろ?とハリスを手繰ると40センチくらいの小ぶりなメダイだった。これはこれでうれしいけど憧れの魚には「金」が足りない。
その後、剣崎沖の東側のポイントに移動するが魚信は遠くなってしまう。追加できたのは25センチくらいのクロムツが1匹とシロムツを3匹だけ。あきらめずに最期まで誘い続けたのだが、魚に全く相手にされなくなってしまった。船中クロムツ5匹のうち4匹ゲットしたんだから、これ以上欲張ると罰が当たるよね。クロムツは炙ってお刺身でいただく。メダイは味噌漬けにして食べる。シロムツはフライにすると美味しい。
著者: へた釣り