初釣りなんだからもっと釣れる釣り物を選ぶべきなんだよなぁ~と反省することしきり。昨年に続いてオニカサゴで東京湾の幕を開けたわけだが、昨年に続いてクーラー空っぽ。今年もあかんかもな予感。行きより帰りの方が荷物が軽かったなんて久しぶりだ。オニカサゴは苦手かも……。
オニカサゴだからボウズ覚悟とわきまえてはいるが、だからといって自分がボウズを食らうとは微塵も考えないのが釣り人というものである。羽田・かみやのオニカサゴ船は左舷、右舷ともに4人ずつ釣り人がいた。左舷の胴の間に入れてもらって、左舷5人、右舷4人の9人で出船。1月のこの時期にしては空いている。空いていると割り当てが多いはず。嫌な予感の欠片も感じず、うっすらと見える富士山を眺めながら剣崎沖へと1時間半の航路。
行きの船中で一作業。御用水産のカツオのハラモをキッチンバサミで適当な大きさにカットする。胸ビレの部分は硬く食い付きが悪そうなので思い切ってカットする。どんな形状の餌が食いがいいのか分からないので、長いの短いの、身を薄く削いだもの、厚みのあるもの、横幅も指1本から2本のまでヴァリエーションを付けてトリミングしてみた。この作業、なかなか楽しいが手がベトベトになるのが難点。移動中なのでホースから水は出ていない。次からウェットティッシュを持って行こう。8時半に剣崎沖に到着し釣り開始。昼から風が強まる予報だったので、風が強くなる前に沖で釣り、風から逃げるように少しずつ北上していくというのがデカッw船長のプランのようだ。
大型は沖の方が混じる可能性が高いので、気合いを入れて仕掛けを投入。着底したら底を30~50センチほど切る。5秒から長くても10秒に一度は誘いを兼ねて底を取り直す。……何も起きない。何か大事なことを忘れてるのかな?と、「船長! 釣り方忘れた」と聞いてみる。「竿持ち上げてゆっくり下ろして上から餌が落ちてくるのを見せるといいですよ」。言われた通りにやってみる。……やっぱり何も起きない。ようやく魚信があったのは10時半。釣り始めてから2時間も経っている。一応オニカサゴだった。ただし、サイズはデカッw。20センチあるかないかなのでリリース。報われない釣りだってことを思い出した!!
小さいとはいえオニカサゴが食ってきたのだから、釣り方は間違えてはないのだろうと、頑張ってタナの取り直し&竿持ち上げて落とすを繰り返してみた。何も起きずに時間だけが過ぎていく。次に魚信があったのは1時間後。竿先をフルフルさせるだけの微妙な魚信で、巻き上げても抵抗らしい抵抗はない。ユメカサゴだった。これまたサイズは20センチ前後。ユメカサゴでも何匹か釣れれば腹の足しにはなるのでキープしたが、釣れたのはこれ1匹限り。フィッシングショーの水槽展示用にもらわれていった。
13時を過ぎると、このままじゃボウズかもとさすがに焦り始める。ポイントも剣崎沖から久里浜沖経由で観音崎沖へと移っている。オニカサゴだと、観音崎沖がおそらく最後のポイント。焦ったからと言って釣れるものではなく……。最後に魚信があったのは14時15分近く。オニカサゴが釣れた。ただし、またも20センチ以下のリリースサイズだった。もしかしてキープできるかもとメジャーで測る必要すらない。一目でリリース確定と分かるのを2匹釣っただけで無念の沖上がり。
もしかすると、今一番苦手な釣りはオニカサゴかも。2014年から5戦してキープできたオニカサゴは1匹(+フサカサゴ1匹)だけ。しかもこの釣り、釣れれば楽しいし美味しいのだが、釣っている最中は魚信も少なく、水深200メートルの釣りなので出来ることも限られている。帰りのバスでクーラーを車から降ろしてくださったしゃちょう船長の一言、「軽っ!!」にグレて、オニカサゴ学園を退学しアマダイ学院に転校しちゃいそうだwww
著者: へた釣り