苦しくったって♪ 悲しくたって♪ ロッドを握れば♪ へいきな……はずなのだがダメかも。だいたい昨シーズンからオニカサゴおみくじを6回引いて、5回が凶か大凶。運勢を占うおみくじと呼べる代物ではなく、呪詛の類だとしか…。本日も良い卦は1つもなく、凶だった_l ̄l○lll ガクッ。
さすがにそろそろ釣れるだろ!と思っていた。サンスイまでオリジナルの仕掛けを買いに行き、特餌になるかもしれないヒイカを持ち込んでの、オニカサゴおみくじ今季二籤目。やれることはやったつもりなのだが、ダメなもんはダメ。観音崎~剣崎沖の海上に浮かぶこと約7時間。キープできるサイズのオニカサゴはついに一度もへた釣りのたらした釣り針に触れることなく終了。最後まで粘り強く竿を出し続けてはみたものの……心はずっと前にポッキリ折れて、ささくれだっていたような。
今週から週末は予約制になった羽田・かみやのオニカサゴ船。16名までなので片舷8人以上になることはなくなった。オマツリが発生しにくくなったわけで、期待度上昇だったのだが…送迎バスを利用して桟橋についてみると空いていたのは左舷の舳から2番目と3番目のみ。西風で釣っている間はずっと上げ潮なので、潮先は右舷。舳艫が潮先、潮ケツになるとき以上に、右舷左舷で潮先、潮ケツになったときの方が釣果に明らかな差がでることが多い。なんとかなるよねと思いつつも、今日もダメかもな予感が訪れる。
船は剣崎沖まで1時間と思っていたら、観音崎沖の60メートルくらいのポイントで止まる。上針にバイオヒイカベイト、下針に船宿支給のサバの身餌を付けて釣り開始。魚信は全くない。竿をあまり大きく動かして誘うのではなく、タナを20秒に一度取り直すという地道な作業を繰り返す。竿先に生体反応。水深が浅かったので大事をとって手巻きで巻き上げる。海面に30センチくらいの赤い魚のシルエット。念願のオニカサゴ? それともウッカリカサゴ? 魚種を特定できなかったのは、海面でバラしたから。海中に帰っていったので……もしかして……。
観音崎沖は1ポイント攻めただけで剣崎沖へ移動。水深はいきなり200メートル前後に。船中でオニカサゴが上がったとのアナウンス。へた釣りの竿には全く何も起きない。20秒に一度底を取り直して70センチ巻き上げるという作業を続けているだけ。魚信もなしにヒイカの足だけなくなっているということが何度かあって、ついに何かが針掛かり。重いし、結構引く。タモを持って駆けつけてきてくれた上乗りさんが竿の動きを見て、「オニでしょ!」。竿が引きこまれるたびに「鬼♪」「鬼♪」と子供のようにはしゃいでしまう。海中に見えたシルエットは…銀色。オニカサゴじゃないのは確定。アラならいいのにと思いつつ、リールを巻くと……丸い!! ミズフグだった。
その後もユメカサゴは何匹か釣れたが、本命からの魚信はなし。沖上がり前に再び観音崎沖に戻って、ここでようやくオニカサゴが釣れる。ただし、20センチを切る計測するまでもなくリリースサイズ。大凶を免れ凶にはなったが、だからどうしたって感じ。最後まであきらめずに竿を出していると、デカッw船長から「まだ夢を諦めないんですか?」と言われる。軽口を返す心のゆとりもなくなっていた。「もう、オニカサゴやめ!!」。思わずもれた言わずもがなな本音である。5連続で凶だ(=本命がクーラーに入らない)し、改善策も思いつかないとなるとやめたくもなる。
著者: へた釣り