直近のカワハギの釣況をみると竹岡沖は地獄にして砂漠。とてもじゃないが釣行しようという気にならない。でもカワハギは釣りたい。午前にカイワリで宇佐美遠征する日の午後はカワハギで出船確定している。我慢できずに予約。20匹釣ったら伊豆はカワハギ天国宣言するつもりだったが。
午前船は朝5時半からウィリーでカイワリを狙う。水深80メートルで80号のビシをシャクリ続けるわけで楽な釣りではない。そんな釣りのあと、ダブルヘッダーでカワハギを釣ろうというのであるから正気の沙汰ではないかも。50すぎのおっさんのくせに釣りに関しては根性と体力はある。釣りたいのを我慢する方が体にも心にも悪そうなので強行した。車で宇佐美まで連れて行ってくださったえべっさんとは港で別れ、午後は1人で釣行し、電車で帰る。釣り座は午前と同じく左舷舳。宇佐美・治久丸でカワハギ釣りをするのは5年ぶり。5年前に17匹釣れていた。そのころよりは少しは上手くなっているはずなので20匹くらい釣れちゃうかも~。
船は12時半くらいに港を離れる。向かったのは伊東沖の手石島周辺だった。所変われどやることは変わらない。ピカイチくんfeat.アワビ貼りブレードで視覚にアピール、アミノ酸増し増しのハギポンアサリで餌に執着させ、ラバマックスでゴム系集寄にまで味と臭いを添加し発光させる。愚策の数々を伊豆で試すのは初めてだが、狙う魚は同じカワハギ。スレてない分、竹岡よりも愚策に爆発力あるかもと入れ食いを期待しての第1投。水深は30メートルくらいと少し深め。
着底したらすぐに2メートルくらい底を切る。このときアワビ貼りブレードが激しく回転するように速く竿を動かす。そこから1メートル叩き下げる。海中ではピカイチくんが光続けているわけで近くにいるカワハギはへた釣りの仕掛けの存在に気付いているはず。残り1メートルはふわふわと誘いながら誘い下げる。魚信はすぐにあった。良型?という手ごたえだったが掛け損じる。幸先悪いが魚信は多い。でも釣れてきたのはハコフグで午後のカワハギ釣りはスタートする。お次はイトタマガシラ(だと思う)。魚信は多いけどカワハギはいないの?と不安を覚える。釣り始めて30分してようやく2019年1匹目のカワハギ。
カワハギの活性が悪かったわけではない。カワハギと思われる魚信は結構あったのだが、餌を追いかけてくる気配がなく、コッという感触だけ残して消える。船長いわく「潮が速すぎてカワハギがついてこれない」という状態らしい。オモリを底からあまり離さず、カワハギの気配があったらすぐにオモリを底につけて糸を送り出してついてこれないカワハギにフィットさせるといくらかペースアップした。1匹目を釣ってから約1時間半後の15時15分の段階でカワハギは8匹。時速5匹なのでこのまま頑張れば20匹近くは釣れる計算になる。25センチ近い(なぜか超えない)物が混じっているのでサイズも悪くない。3匹合計長は72センチくらい。ここまでは伊豆はカワハギ天国な展開だったわけだが、急に暗転する。
オモリを宙に浮かした状態では魚信が全く出せなくなる。潮受けしすぎるアワビ貼りブレードを外したり、ピカイチくんを緑に変えるなどしてみたが結果には繋がらない。5時の沖上がりまでの2時間…伊東沖も地獄だか砂漠だかな状態に。2時間で追加できたのは2匹だけで、時速1匹。それでもへた釣りの腕前でツ抜けはできたのだから上々ともいえるが、せっかく2019年のカワハギ釣りを伊東沖で開幕させたのだから「伊豆はカワハギ天国」って宣言できる釣果が欲しかった。20センチ以下が1匹だけ混じったのでリリースし持ち帰りは9匹。
著者: へた釣り