剣崎沖イサキの2束チャレンジ。大風呂敷には違いないが可能性はあるし真剣に狙っていた。船宿に着くまでは……。例年なら8月になるとイサキ船は空き始め束超えの条件の1つである船上が空いている状態になるのだが席札が残ってない。満席である。定位置のスーパーお立ち台へ。
金沢八景・一之瀬丸のLTイサキ五目は今季4戦してうち3戦がスーパーお立ち台での釣り。慣れたものである。慣れたものではあるが唯一椅子に座れた釣行は179匹と大爆発したためやっぱり椅子は大事なのかもwww 片舷12人でソウダラッシュが激しいという近況を考えればオマツリのリスクを軽減できるスーパーお立ち台は胴の間よりは釣りやすい。本日はシャクリまくってバリバリ釣る気だったので本気の証のシャクリダコサポーターを最初から装着。効果抜群の目つきが悪いクマさん印のひんやりスプレーで熱中症対策しながら2束を目指して休まずに釣る。
剣崎沖までは1時間の航路。べた凪ではない。お立ち台で座っているのはお尻に優しくないのでキャビンに逃げ込む。船が減速したのでキャビンを出ると松輪の根のイサキ船団は3隻(一之瀬丸を加えると4隻)だけとそろそろシーズン終盤になってきているのを感じさせてくれる。船団には合流せずに少し離れたポイントで釣り開始となる。タナの指示は「18メートルから12メートル」。様子見で4本針全長260センチの仕掛けで釣り始める。バリバリ魚信ってくるという活性ではない。何回かコマセを詰め換えた時点でこれは2束は無理だと気付く。釣り人が多いので1人1人がコマセを出し過ぎないように気をつけても船の周りには大量のコマセが撒かれることになる。するとヤツが大喜びでやってくる。ソウダガツオだ。数匹イサキを釣っただけで仕掛けをロスト。針数を減らし全長200センチと短めの仕掛けを投入する。
ソウダガツオに翻弄されながらもポツポツペースではイサキが拾える。上乗りさんから17メートルくらいで魚信るので19メートルからコマセを振り出して17メートルで待つという指示がでる。竿の操作を観察すると周りの人が指示通りに釣り始めた。このパターン…実はへた釣りが得意とするパターンである。みんなが17メートルでコマセを撒いてくれるならへた釣りは16メートルから上しかやらない。イサキはピラミッド状の群れを作りピラミッドの頂点に近いほど型がよい。16メートルから10メートルをネチネチと攻めると良型が連発する。25センチくらいがアベレージで28~29センチの尺足らずサイズも3匹ほど混ざる。ほかの人がウリンボしか釣ってないときに1人良型ばかりを釣るのは非常に気分がよい。型狙い作戦がまんまとハマってテンション上がりまくる。
最初のポイントで12時くらいまでできた。この時点で40匹くらい。型はいいので満足感はあるが2束なんて夢のまた夢。偏差値40からの東大受験である。このころからソウダガツオの傍若無人ぶりが際立ってきた。海面近くだけでなく、イサキが食ってくるはずのタナでもソウダガツオがウィリー目がけて突っ込んでくる、さらに海面には小型のシイラがウィリーだけでなく針掛かりした魚を狙ってウロチョロしているので仕掛けがいくつあっても足りない状態に。仕掛け長を170センチと短くしてもソウダガツオの猛攻を封じることはできなかった。仕掛けを付け換えるのが面倒になって70センチの1本針で釣っても最後の1針にソウダガツオが食ってきた。こうなるともうお手上げである。ソウダガツオは一番下の針に食ってくることが多いのでわざと伸びた針を使って針掛かりしにくくするなどあの手この手を講じてみたが……有効な策は編み出せず白旗を揚げるしかなかった。
12時以降はイサキの活性も落ちてしまった上に風が吹き始め船の上下が大きくなり魚信はあっても針掛かりせずということも増える。ソウダガツオとシイラは元気なまま。というわけで大失速した。10匹も釣れなかったと思う。25センチ以上の大きめのだけを持ち帰り、中・小型サイズはイケスに放して置いた。イケスの中には32匹。お持ち帰りしたのを数えると13匹で合計45匹。貧果というわけではないが、2束釣ったる!!と鼻息荒く乗り込んだわりには目標の1/4すら釣れず。本日の気分は、シメシメのちアカーーーン。
著者: へた釣り