写真を撮ってる暇がない。昼食は沖上がり後まで我慢。水分補給の時間すら惜しんでシャクリまくる。7月のイサキの釣果をわずか8匹で終わらせてなるものかと気合を入れて臨んだ。想定してなかった好釣果に釣ってる最中からたぶんず~っとドヤ顔。先週との差は椅子があったことかもw
間に合わないかもと焦りながら作った仕掛け作りが終わったのは1時くらい。金沢八景・一之瀬丸に向かうには5時には家を出なくてはならないので船酔いしないよい子のお約束である十分な睡眠は取れずに釣行することに。午後から少し風が出る予報だったのでスーパーお立ち台だとつらいかもと、イサキ船の席札を確認すると……あれ? 空いていた。右舷の舳が空いていたので釣り座を決める。右舷は6人での出船となる。一之瀬丸でお立ち台以外で釣るのは約3カ月ぶりのこと。椅子があるってだけでなんだか釣れるような気がしてきた。
船は1時間ほどかけて剣崎沖に到着する。松輪の根に船団ができていた。時々移動している船が見えたので超高活性というわけではなさそう。ただ、反応は広範囲に出ているようですぐにポイントが決まり釣り開始となる。まずは5本針全長3.2メートルの仕掛けを投入する。指示ダナは「18メートルから11メートル」。50センチ刻みで14回シャクるという方針でタナの下からシャクり始めるとすぐにイサキらしいキュンと穂先を持っていく魚信。ハリスの張りを意識してゆっくり巻いていると追い食いが発生し、いきなりのトリプルでのスタート。魚信の出方が素直だし巻くだけで追い食いも発生したので今日はチョロいかもとにんまり。
イサキはチョロかったが周りにいるお邪魔虫はエグかった。特に面倒なのがカタクチイワシ。いきなりウィリーに食ってはこないがイサキが掛かって追い食いを狙うためにウィリーの動きを遅くするとイワシの猛攻に遭う。イサキが食ってくる前にイワシがウィリーを占拠してしまう。イワシが大人しくしててくれればもっと効率よく釣りができたと思う。お邪魔虫2号はソウダガツオ。イサキを掛けたあとに襲来しイサキごと根こそぎ強奪していってくれる。仕掛けの全長を2.2メートルにして対策。それでも、頻繁にでこそないが忘れたころにソウダガツオにやられる。釣り開始から1時間半後の10時に今シーズン初のイサキのゴンズイ玉が完成。クーラーに移しながら数えると55匹だった。
追い食いを確率よく発生させるパターンがなかなか見つからない。ゆっくりリーリングではイワシの餌食になるだけなので小さく鋭くシャクってコマセを出してみたり、魚が付いてることは忘れてそのままシャクリ続けてみたりとあれこれやってみたがどれも上手くはいかない。本当にいい時なら3匹付けて当たり前、4匹付けてようやく納得、針数パーフェクトの5本で始めてドヤ顔なのだが、4匹は1回あっただけ、3匹もごく希にで、狙えるのはダブルまでだった。追い食いよりも手返し重視に方針転換。ダブルは1番上の針と2番目の針に偏るので全長2メートル以下の3本針ショート仕掛けが最も効率がよい。ソウダガツオにやられても針が2本残っていればそのまま釣り続けた。11時40分に2つ目のイサキのゴンズイ玉を完成。これを持ち帰るとイサキ禁止令が確実に出るので船の前部にある水槽に移しながら数えると66匹。お昼前に束釣りを達成。
7月期の最多記録は162匹と覚えていたので残る時間でもう1回ゴンズイ玉を達成すれば記録を更新できる。こうなるともうお腹が空いたとか喉が乾いたなんてことどうでもよくなる。休まずシャクリ続ける。少し風が出てきて船の上下が激しくなり掛け損ないも増えたがこの日のイサキはとにかく高活性。掛け損なってもすぐに次のがやってくる。14時ごろに最多記録更新をほぼ確信する。沖上がりの合図があり、水槽に移しながら数えると49匹。これとは別に25センチくらいのキープサイズを9匹別のバケツに入れてあったので合わせて179匹。7月の最多記録を17匹更新した。水槽には特大ゴンズイ玉。瀧本船長に引き取ってもらった。
著者: へた釣り