書くことない。多くの魚には愛されないが剣崎沖のイサキにだけは愛されていると思ってた。そんなの幻想だった。好かれているどころか滅茶苦茶嫌われているとしか思えない1日だった。昼までイサキからの魚信なし。炎天下で体力と気力を奪われシャクった者が勝つとは思えなくなった。
7月中旬は数も型も狙える剣崎沖イサキの好期だ。尺超え混じりで4、50匹もいればいいかななんて甘いことを考えての釣行。前回「満船」になりあさなぎ丸に浮気することになってしまったので、今回は少し早めに金沢八景・一之瀬丸のイサキ船を予約した。天気予報では3連休中、唯一の曇り予報だった。3連休の真ん中なので混むかな?という懸念はあったが、曇天はイサキ爆発の条件の1つなのでこの日を選んだ。予報が変わった。晴天になった。混むかもという予想は当たった。満船になり片舷12人の24人での出船となった。電車釣行おっとり派のへた釣りの釣り座はいつもの通り2段高くなったスーパーお立ち台。
1時間ほど走って剣崎沖に到着。松輪の根の周辺にイサキ船団ができており、密集隊形になっていたのでこれは釣れるかもと喜んだが、船団に近づいてみるとあまり釣れている風ではなく倦怠感が伝わってくる。松輪の根以外を捜索してもめぼしい反応はないので仕方なくここで釣りをしているという感じだろうか? 船団の周りを1周しポイントが決まる。指示ダナは「18メートルから14メートル」。探る幅は4メートルしかないのでダメな日のパターン。いつも通り50センチ刻みスティ1~2秒のシャクリで始まると、ウィリーにモゾモゾと何かが触れた感触はある。ハナダイの仲間とネンブツダイでスタート。お次もハナダイの仲間。イサキの反応に乗っているはずなのにイサキ以外の魚が釣れる日はよろしくない。
瀧本船長の見切りは早かった。釣り始めて40分くらいで水深が深い沈没船ポイントに移動する。「イサキも混じるポイントなので仕掛けはそのまま」との指示があり60メートルから50メートルくらいを探る。釣れてきたのは30センチ超えの良型アジ。魚信に飢えていたので最初の1、2匹は嬉しかったがイサキが混じる気配はない。アジは高活性で魚信が出るタナでコマセを振るとすぐに食ってくる。ただし、アジの口にウィリー仕掛けのチヌ針0.8号では巻き上げ中によくバレる。ポイントが変わり水深が70メートルになると大きなアジを付けて手巻きで巻き上げるのが面倒&つらくなってきたのでイサキがいそうな指示ダナ上部だけを狙うことに。イサキは姿を見せずにアジを9匹。
「潮が変わったのでイサキに戻ります」とのアナウンスがあり11時30分に再び松輪の根に戻る。指示ダナはやはり4メートル幅くらいしかなかった。あまり期待せずにシャクリだすとなんだか微妙な魚信が穂先に出る。カタクチイワシだった。5本針に5匹イワシが付くなどお手上げ状態。それでも朝よりはいくらか状況がよいようで、本日1匹目のウリンボをゲット。ハリスを手繰って船中に取り込むと、ちょうどその場所がオカワリ用コマセの箱になっておりとっても臭そうなウリンボになってしまう。2匹目も10分後くらいに釣れて20センチくらいと少しだけサイズアップ。
潮が早くラインが艫方向に鋭角に入ってしまい非常に釣りにくい状態。艫潮なのでスーパーお立ち台は完全に潮尻。少量しかコマセを撒かないイサキなのでコマセ係になることはないが舳までなかなかイサキが回ってこない。ここから苦難の時間が始まる。休まずシャクるがイワシ以外は仕掛けに触れてこない。瀧本船長のアドバイス通りに「枝スを5センチ」くらいにしてみたが釣況は好転せず。14時半になっていくらか潮が緩くなってくるとポツポツとはイサキを拾えるようになる。追い食いは一度も発生せずに8匹止まり。サイズは大きいので25センチまで。イサキの釣り方忘れた!!!!!
著者: へた釣り