今季は2月の開幕直後に行ったきりご無沙汰しているメバル釣り。来週末は第15回かみやメバルカサゴ釣り大会なので釣り方を思い出すために練習釣行。予報とは全く違う時化の海にメバルのご機嫌は麗しくなかったようで苦戦。メバルは6匹だけ。カサゴは31匹キープして合計37匹。
嵐の予感は品川駅で訪れる。いつものように品川駅で京浜東北線に乗り換えて蒲田駅を目指していたのだが、ホームに止まった電車はちっとも動きだす気配がない。おかしいなと思っていたら車掌さんがやってきて「この電車は大宮に折り返し運転になる」と告げられる。蒲田駅で人身事故があったそうで運転再開の目途は立ってないとのこと。出船は7時半なので7時の送迎便でも間に合うとのんびり構えていたが慌てて京浜急行に。穴守稲荷駅から歩いて羽田・かみやに向かう。駅から意外と近かった。その気になれば送迎バスを利用するより早く着けるかも。電車賃が倍以上かかるのでその気になることは滅多にないとは思うが……。
受付番号は4番でどうやら最後の到着。左舷にゆったり釣り座を取っていたので舳から4番目はちょうど操舵室前の胴の間。顔だけ怖い船長とお話しながら釣れるから楽しそうでいいやと思っていたのだが、実際に海に出てみるとそんな余裕はなかった。最初のポイントは多摩川を出てすぐの川崎の堤防。何カ所かやってみたが魚信なしで少しずつ南下していく。最後は本牧沖に至るといういつものパターンだ。次のポイントは橋脚のピンポイント狙い。この時間あたりから急に風が強くなってきて釣りにくくなる。橋脚際で竿先をフルフルと震わせるこの日最初の魚信。ゆっくり竿を持ちあげるとグンッと穂先を持って行く。メバルのダブルだった。今日はいいかもとこの一瞬だけ思った。
なんとか橋脚に船を寄せてメバルを引っ張り出そうとするのだが風と返し波で船はグラグラ。何度かチャレンジしたが魚信が頻繁にあるわけではないので見切りをつけてさらに南下。南下すればするほど風は強く、海は悪くなっていきメバル釣りには悪条件。魚信が出ても船の上下(返し波が強いので規則的ではない)で食い込ませられない。かといってタルマセ気味にして食い込ませようとするとエサだけ取られる。どうもならない感じ。凪ぎのはずだった天に向かって「聞いてないよぉ~」と叫ぶしかない。メバルかもという魚信が何度かあったが結局1匹も釣れず。釣れるのはカサゴばかり。カサゴの魚信はほぼ途切れずに出た。ただしキープするか迷うサイズが多く、半分以上リリースした。最大は25センチくらい。最小は…10センチ未満。
大荒れの本牧沖の外側でしばらく粘ったが、カサゴを釣り飽きてきて、そろそろ勘弁してよぉ~という気分になりかけていたら船長もそれを察したのか風裏になる「国際埠頭の中に入る」といううれしいアナウンス。顔は怖いが心遣いのできる船長である。中に入ってみると数百メートルしか離れてないのにこんなに海の状況が違うの?と驚くほどに凪ている。メバルもすぐに釣れた。ほぼ4時間ぶりのメバル。ただし、ここでもメバルよりもカサゴの方が優勢でカサゴが釣れ盛るのにまじってたま~にメバルが顔を出す。メバル・カサゴ釣りだがへた釣りにとっての本命はメバル。それも25センチ以上の煮付けサイズのメバルこそが大本命なわけだが……大本命は本日は遂に姿を見せず。本命も6匹止まり。
バケツの中もクーラーの中も真っ赤に染まってカサゴだらけだ。釣れてくるのは15センチ前後の物がほとんどでリリースすべきがどうかに悩む。できるだけ大きめの物だけをキープしようと試みたが結構揺らいでいる。カサゴは唐揚げやフライにするので持ち帰った分が無駄になることはないのだが……もののあわれを感じて半分くらいはリリースした。来週の大会でもカサゴはいっぱい釣れそうな気がするのでこれだけあれば十分だ。
著者: へた釣り