冬の東京湾の癒しといえば2月1日に解禁となったメバル。フルフルと穂先に吐息を吹きかけたような前魚信にドキドキしていると、いきなりギュンと竿をひったくっていく。サイズ以上に重量感を感じる引きで釣り人を癒してくれる。2016年のメバル開幕戦は良型多数でし~あ~わ~せ~♪
メバル釣りは6シーズン目となる。なのにいまだに尺メバルにお目にかかっていない。毎年、尺メバリストに俺はな~る!!とほざいているが…夢は果たせずに5年経った。懲りない男なので、今年の目標も尺メバル♪ いつものように羽田・かみやで開幕戦。受付番号は4番。左舷の舳から3番目が空いていたので釣り座を決める。天気予報は一日曇だったはずなのに雲の合い間から日が差す。「ハーレルナ、ハーレルナ、ハレルナ、ハレルナ、ハレールゥナ~♪」と罰あたりな替え唄を歌っているうちにポイントに到着。
淳ちゃん船長が最初に選んだポイントは川崎のシーバース。昨年から何度か攻めている場所だがなぜかこのポイントでいい目に遭ったことがなく苦手意識がある。釣れればサイズのよいことは知っているのだが……。振りこむように仕掛けを投入し、ゆっくりと落としていく。錘が着底したら、軽く穂先がおじきするくらいのテンションにして魚信を待つ。10秒から20秒に一度くらい竿を大きく持ち上げてゆっくりと落としてメバルに餌の存在をアピールする。このとき可能な限りゆっくりと太極拳のような動きで竿を操作するのがメバル釣りのコツだ。
最初の魚信を出すまで時間がかかった。船中何匹かメバルが釣れたとアナウンスがあり、魚がいるならそのうち釣れるはずと丁寧に誘ってオモリを海底に置き直した瞬間、フルフルと穂先が震えるような前魚信。メバル釣りは向こうアワセの釣りなので、魚信があってもじっと我慢。少し送って食い込ませるくらいのつもりで待っていると、ギュ~ンと竿先を引きこむ。この一撃の力強さがメバル釣りの楽しみ。良型メバルとはケンカせずに手首の力を抜いていなす。巻き上げに転じても時折力強く引くが最初の一撃ほどの迫力はない。メバルって諦めのいい魚なのである。2016年最初のメバルは25センチちょうどの煮付けサイズ。出だし好調で縁起よし!!
バリバリ魚信があるわけではないが、釣れると良型が多い。20センチ級、25センチ級を追加して、続く1尾が本日のハイライト。竿先の持っていきかたが尋常じゃない。取りあえず「タモ~~~~」と叫んでから、ドラグを効かせてゆっくり巻き上げる。内心、これは尺いったんじゃない?とニヤニヤしてたが、海面に姿を現したメバルは…確かに大きいには大きいが、目測で尺はない。淳ちゃん船長にタモ取りしてもらったのが本日最大の27センチのメバル。これで煮付けサイズが家族4人分そろったのでノルマ達成。
その後、本牧沖に移動したが、すごく厳しかった。カサゴの魚信もほとんどなくたまに釣れてもリリースするかキープするかを迷うようなサイズばかり。2時間ほどいろんなポイントを攻めてはみたが結局、朝のポイントに戻ることになる。ここでもう1匹煮付けサイズのメバルを追加して、癒し効果の高い熟メバルは5匹。メバルは全部で15匹(うち2匹はリリース)釣った。カサゴは7匹(うち3匹はリリース)。本日の釣果は22匹(うち5匹はリリース)だった。水温などの条件次第では大苦戦することもあるメバルの開幕戦にしては、し~あ~わ~せ~な釣果だと思う。
著者: へた釣り