去年に続き、人生2度目の小突きカレイ釣り。小突く速度や動かす幅で魚信が増えたり減ったり、釣れる魚が変わったりして面白い。昨年のメモを読んで復習ばっちりで臨んだおかげで20匹超えと好調。急遽開催された北海道の師匠杯では大人げもなく…賞金は子供たちにあげたよw
昨年は北海道の師匠、北海道の師匠2号、そしてへた釣りと3家族での仕立てだったが今年からはさらにもう1家族参加して、大人6人、子供4人に規模拡大。北海道の師匠は子供たちが飽きずに最後まで釣れるようにと、急遽北海道の師匠杯の開催を決定した。1匹全長勝負で1~3位までに賞金(というお小遣い)が出る。へた釣りとしては子や孫にお小遣いをあげたい北海道の師匠の意図を汲まなきゃいけないところだが……ごめん、だって東京湾では滅多にお目にかかれない大きなカレイを釣りたいんだもん。
参加人数が増えたので、今年はゆっくり出船。標津港から8時出船なので、5時半くらいにホテルまで迎えにきてもらって出発する。8時ちょうどに標津漁港に到着する。仕立てた船は昨年と同じ日陽丸。夏は漁師、冬は猟師をしている船長さんの船だ。あまり愛想はよくない風ではあるが、子供の相手をしてくれたり、帰りに鹿肉をくれたりする心優しい船長さんだったりする。港を離れた船は国後島の方向に…向かったと思われるのだが、霧が濃くて10分もすると自分がどこにいるのかさっぱり分からなくなる。
移動中に子供たちにアオマムシの付け方のレクチャー。いつもは真剣に人の話なんて聞きやしない子供たちだが、賞金が出るとなると餌を必死になって付けようと努力するのであるから北海道の師匠の作戦は大成功である。9時過ぎにポイントに到着。仕掛けを投入し、着底したらしばらく待つ。20センチくらいの幅をゆっくり上下させて、錘の存在をカレイにアピール。小突き始めは可能な限り速く。少しずつ小突く速度を落としていくと、カジカより先にカレイが飛びついてくる。昨年学習した方法を確認しながら釣っていると、いきなり竿先ブルル。錘を底から少しだけ切って仕掛けを張ると竿先がグンッと引き込まれる。ドラグを滑らせながらあがってきたのは44センチ(北海道の師匠計測)の良型クロガシラカレイ。いきなり優勝狙えるサイズに、つくづく空気を読めない男である。
へた釣りはその後も順調にカレイの魚信を出し、順調に数を伸ばせた。サイズは選べないが小さくてもカレイはカレイとカウントするなら時速4~5匹くらいのペースでは釣ることができた。子供たちも最初こそ苦戦していたが、賞金がかかっていると釣れてる人(=へた釣り)の言うことを素直に聞ける。まずは子供1号が「うわぁ~」と悲鳴のような歓声のような声をあげる。竿先をときどき大きく引き込むような抵抗をしながらあがってきたのはへた釣りの1匹目とほぼ同寸のクロガシラカレイ。計測結果は43センチ。空気読める男になるために抜いてほしかった。子供1号はその後、釣り方が分かってきたようで、少しずつペースアップしていく。
子供2号は速く小突いてカジカをかわすことができないようで、釣っても釣ってもカジカばかりという状況に口を尖らせていたが、小ぶりながらもカレイをポツポツとは拾っていけるようになる。最後の方は、小突き方も様になってきて、まずまずサイズのカレイを連発するなんてシーンも。いい竿の曲がり具合をしてあがってきたのは40センチに少し足りないくらいのマガレイ。餌をもう少し丁寧に付ければもっと釣果を伸ばせると思う。来年の課題かな?
14時に沖上がり。港に帰ってから北海道の師匠杯の表彰式。子供1号は3位入賞で見事お小遣いを受け取る。子供1号より大きなカレイを持っているへた釣りは……同寸で妻1号の妹とともに1等賞。空気を読んでレディーファーストでと提案したが、ジャンケンをすることに。負けた。最後にようやく空気を読めたわけだ。賞金は子供たちにあげた。北海道の師匠からのへた釣り経由子供たちへのお小遣いというわけだ。
著者: へた釣り