北海道遠征初日は釧路・海攻から北海道五目。本命は味噌漬けにすると最高のアオゾイなのだが……姿見ず。ヤナギノマイとタラを少々という寂しい釣果に。本日のもう1つのテーマは探検丸スマートを1日使うこと。こちらは事前の準備が完璧だったので余裕でクリア。シマノには勝った。
日本のほぼ東端といってもよい釧路は日の出が早い。ってことは釣りも朝が早い。4時集合の4時半出船。大型のクーラーを持ち込む必要がある(とこの時点では思っていた)ので、北海道の師匠にホテルまで迎えにきていただいて、海攻の出船場所である啄木碑前の護岸へ。既に先客が2名。そのうちのお一人は以前、アキアジ釣りをご一緒し、80歳を超えているとは思えない元気さに感服したJ文字名人(本日も竿頭)だった。出船前に探検丸スマートを起動し、船のWi-Fiに接続する。魚群アラームやバイブなど不要と思われる機能の設定を見直してそのまま起動しっぱなしに。
霧で視界が悪い中、釧路港を出港する。もともと釧路沖のポイントをよく知らない上に霧で陸地が見えないので、どこに向かっているのか見当もつかない。海はベタ凪で無風。視界が悪いので船はゆっくり進む。幽霊船とか船幽霊が出てくる海ってこんな感じだよなぁとしょうもないことを考えてしまう。1時間ほど走ってポイントに到着。水深は90メートル。「底にすごくいい反応出てますよ~」という船長の威勢のよい合図とともに釣り開始。探検丸スマートで確認すると確かに底付近にロウソクの炎のように底から伸びる反応がある。入れパク&針数コイノボリを期待して仕掛けを投入したのだが……全く魚の気配を感じない。
船長が見ている魚群探知機には魚の群れが映っている。へた釣りが見ている探検丸スマートにも当然魚群が映っているのだが……本当に魚いるの?ってほどに魚から何のコンタクトもなく時間が過ぎていく。そして、へた釣りが船上で一番聞きたくない例のセリフが船長から漏れる。「反応はあるのになぁ~。この反応で食ってこないんじゃなぁ~」。船長がお手上げのときに必ず聞こえてくるフレーズだ。「まだ、潮が動いてないから、潮が動けば…潮色かな? 何なのかねぇ」。この船長、よくしゃべる。釧路のフィーリング船長とお呼びしたくなるくらい、マイクパフォーマンスがイカれしている。6時前にまずまずサイズのタラが釣れた。6時半にヤナギノマイを1匹。釣れない釣りには東京湾で慣れているが、まさか北海道で、それも遠征初日にド貧果ペースでは期待との乖離が大きい分心にくらうダメージが大きい。
このまま釣り続けてもなんともならない予感しかしない。北海道五目は東京湾でやるメバル釣りを魚の大きさも錘の重さもハリスの太さも10倍にスケールアップした釣りだと考えている。メバルやカサゴが低活性で全く口を使ってくれないときの釣り方を応用してみる。錘を底に着けてゼロテンションで20秒待つ。20秒したら竿を頭上まで持ち上げてアピール。あまり誘わない、仕掛けを激しく動かさないようにすると、ヤナギノマイがポツ~ン、ポツ~ンと釣れるようにはなった。食ってくるのがほぼ一番下の針。ってことは、メバルやカサゴが超低活性のときにやる、少しタルマセて待つが有効かも。これが正解だった。テンションをなくしタルマセて海底付近を仕掛けが漂うにするとトリプル3回含め、入れパクにはほど遠いがそれなりのペースで釣れるようになった。
船長は相当苦労していたようで、沖上がり時間を12時半まで延長して、なんとか釣らせてくれようとした。が…なんともならない日があるのも釣りである。へた釣りの釣果はヤナギノマイ21匹、タラ4匹、ギスカジカ1匹で80リットルクーラー3分の1くらい。本日一番の収穫は北海道五目で低活性時の対処法が少し分かったこと。二番目の収穫は探検丸スマートは何の問題もなく一日船で使えたこと。外部バッテリーのインジケータは4メモリ中1メモリしか減ってなかったので余裕がある。北海道の気温(23度)なら熱暴走も起きなかったので、東京湾でも猛暑の季節を除けば問題なく一日船で使えると思う。
著者: へた釣り