北海道釣行2014のメインイベント、標津沖での小突きカレイ初体験。予習はばっちりのつもりだったが机上で学んだことはあまり役に立たないことも。最初はアワセるタイミングが分からず大苦戦。少しずつ調子が上がっていきなんとか12匹釣った。東京湾では2匹が最高だったので大満足!
北海道の釣りは朝が早い。この日は釧路から標津港への移動時間もあるので、4時に宿泊先のホテルまで北海道の師匠に迎えにきてもらう。途中で北海道の師匠2号グループと合流し、2時間かけて標津へと向かう。大人4人、子供4人で、日陽丸という船を仕立てての小突きカレイ釣り。この釣りの経験があるのは、北海道の師匠1号&2号だけで残りの6人は初体験である。「20匹くらいは釣れるんじゃない?」と言われてすっかりその気になっていたのだが……出発前の船長の一言。「先に出た船に聞いたら今日は厳しいみたいよ」。膨らんだ期待と希望が一気にしぼむ。
船は標津港を出て沖に向かって10分ほど走る。天気がよければ、国後島が見えるそうなのだがあいにくの霧でどちらに向かって走っているのかすら検討がつかない状態。あとで聞いたら国後島と標津港のちょうど中間。もう何キロか国後に近づくとロシアの巡視船に怒られちゃう辺りがポイントだったらしい。3本針仕掛けにアオイソメを2匹ずつちょん掛けして仕掛け投入。仕掛けがからまないように着底してもしばらく我慢。まずは20センチくらいゆっくりと底を小突いて錘をカレイに見せる。少しずつ小突く速度を速くストロークも10センチくらいと短くしていって…と予習した方法で釣ってみた。
魚信はすぐにあった。竿先がプルルとしたので、少し竿を持ち上げて、竿先が引き込むのを待ったのだが、反応消滅。魚信は出せるのだが、どうにもアワセ方が分からず苦戦。クワセの間を作ってみたり、逆に即アワセをしてみたりと試行錯誤してみたが、どうもうまくいかない。船中ポツポツカレイが上がっている。北海道の師匠たちは順調に釣っているし、子供1号にまで先を越された。子供2号とへた釣りだけ蚊帳の外。子供2号はちょっぴり眠くなってしまう。へた釣りはというと、焦れる。焦れるがアワセ方が分からない。やっときたぁぁぁぁあと思ったら良型カジカ。最初のカレイを手にしたのは釣りを開始してから2時間くらい経った8時半だった。1匹釣れればなんとなくコツが分かったようで、時間を置かずにもう1匹追加。
「パパ、今何匹?」。子供1号が何枚目かのカレイを手にしてうれしそうに聞いてきた。「まだ、2匹」と答えると「これ、5匹目!」。北海道の師匠たちにはかなうべくもないが、子供1号にまでダブルスコア以上で負けている。子供2号もようやく1匹目(ソウハチカレイ?)をゲットし、船中ボウズはとりあえず消えた。へた釣りはというと小突きを速くすればカジカに餌を食われる可能性が減るってことにようやく気づいて少しだけペースアップ。カジカに混じってクロガシラカレイをポツポツとは拾えるようになる。数がそこそこ出てくると、今度は型が欲しくなるのだから業が深い。そういう欲を出すと、空回りすることが多いのだが、北海道の海はちゃんと希望をかなえてくれた。
突如訪れたこれまでのカレイとは異質な引き。ときどき大きく引き込んで竿を送ってしのがなければならない。海面に現れたシルエットはデカッなカレイ。この日初めてのタモの出番。縁側は黄と黒の縞模様で体表はザラザラ。目の位置はヒラメと同じ左。あまり美味ではないヌマガレイだとは分かっているが、それでも40センチを超えるカレイが釣れればうれしい。同じようなサイズのヌマガレイをもう1匹追加する。その後も何匹がカレイが釣れて12匹で沖上がり。「20匹くらいは」には届かなかったが尻上がりに調子がよくなったし、再挑戦する機会があれば今日よりうまく釣れるような手ごたえをつかめたので大満足。ちなみに下の子供2号はへた釣りの釣ったヌマガレイを手に冒頭のへた釣りのドヤ顔を真似したものであるらしい。子供1号はカジカばかり釣れるのに飽きて後半延びずに6匹。
著者: へた釣り