もう少し上手く釣れるのでは?と毎年思っている。まめに通って考えたことを検証するというわけにはいかないので、来年の今頃には、またどんな釣りだったっけ?となってしまうのだが……。北海道釣行2014で考えたことの備忘録を残しておく。来年こそは大漁とこれまた毎年思っている。
小突きの基本は、
1.錘をカレイに見せるために20センチくらいの幅を10回くらいゆっくり上下させる。
2.着底させた錘が底から離れるか離れないかのギリギリを意識して可能な限り速くリズミカルに小突く。
3.少しずつスピードダウン。1秒に1回くらいまで速度を落としてみる。
4.もう一度1からやり直し。
で、いいような気がする。カレイの魚信の多くは3のスピードダウン中に発生した。2の小突きが可能な限り速くというのは速ければ速いほどカジカに餌を食べられる確率を抑えられる気がした。標津沖の底にはカレイとカジカが魚影濃く混在している。船は少しずつ流れているので、速く小突いているうちに遊泳力に劣るカジカは振るい落とされ、カレイだけが餌を追っているという状況を作れるのではないかと。そして、3で小突く速度を落としているうちにカレイが餌をくわえられる程度に仕掛けが動かなくなったら焦れたカレイが餌に飛びついてくる。小突きカレイの経験1回の人が考えていることなので妄想の域をでないが、2ではあまり魚信がでず、3の後半ではカジカが餌に食いついてくることもあったことから推測するとこうなる。
アワセ方はよく分からずに前半大苦戦した。魚信があったらゆっくり仕掛けの長さ分錘を持ち上げて、竿先がグンと沈むのを待つと予習していたのだが、魚の活性が低かったせいもあるのだろうが、この方法では竿を持ち上げている最中に魚信が消滅した。いきなり竿を煽って掛けにいく、錘を底に着けたまま食い込むまで待つなどいろいろ試してみたが、どれもうまくいかない。一番うまくいったのは魚信があったら、錘を5~10センチだけ持ち上げてそこで食い込むのを待つという方法だった。この方法でもカレイに針を飲まれるということはほとんどなかったので、小突きカレイ再戦の機会があったら、まずはこの方法を試してみようと思う。
仕掛けは「快適カレイパーフェクト仕掛けSS」を使った。カレイの多くは一番錘に近い上針に食ってきた(カジカは下針が多かった)。この仕掛けは天秤から一番上の針までの長さは20センチと長めだったので、10センチくらいと短い仕掛けの方がいいかも。また標津沖は海草がよく仕掛けにからむので海草のからみを減らすためにも天秤以下が短い2本針にした方が釣りやすい気がする。根掛かりはほとんどないので仕掛けは1日1組あれば十分で、針交換できるタイプを準備しよう。替え針は、丸せいごを基本に、流線(カレイ)針、スズキ針などいろんなタイプが売られており、シンプルな物からエッグボールやフェザーで装飾された物まで売られていたのを確認している。バリエーション豊富で選ぶのが面白そうだ。
「反応はすごいのに…食ってこないんじゃ、どうしようもない」。船長もお手上げのパターンにハマってしまったのが2014年の釧路の沖の五目釣りだった。いつもなら錘を底から1メートルくらい切ったタナで釣ることが多いのだが、今年は錘を底に着けて、まめに底を取り直してという釣りに。アオゾイやヤナギノマイって根魚だったんだなぁと北海道五目8戦目にしてようやく気づいた。錘が20号→250号、ハリスが1号→10号ととことんスケールアップしているが、サビキでやるメバル釣りと釣りの考え方は同じ。アオゾイにしてもヤナギノマイにしてもメバル属の魚だ。
根掛かりを恐れずに根際をタイトに攻める。10秒に一度はタナを取り直し、大きく誘って上から落ちてくる餌(サビキ)を見せる。違うところはメバルは錘着底時に仕掛けを動かさないのがコツなのに対し、北海道五目ではフワフワとスローに誘うってことかな。で、こういう釣りをすると、錘や仕掛けのロストは覚悟し、余裕を持って船に持参する方がいい。メバル釣りでも錘や仕掛けが惜しいと感じて根際を攻めるリスクを回避すると途端に釣果が悪くなる。北海道五目の場合、仕掛けにしても錘にしても安くない。少しでも安く買うのがアオゾイ攻略の糸口ではないかと考え始めた。探してみるとロットロットという通販店が安かった。「北海五目 D-611 18号」が5枚セットで6172円。釧路の釣具店で買うより1枚あたり200円以上安い。錘も平型胴突おもりというスリムタイプで根掛かりしにくそうなのが5本セットで3012円。
著者: へた釣り