雪の影響がなかったとは考えにくい。伊豆のいつもの堤防でここまで魚の気配を感じなかったことはかつてなかった。とにかく釣れない。クロダイは無理でもメジナ、メジナが無理でもカサゴやムラソイと何かは釣れるはずの堤防だったのに、釣れなくて釣れなくて釣れなくてつらいよぉ~。
今日こそクロダイをゲットし、春から縁起がいいねぇ~といきたいところだった。日が昇るタイミングを計って堤防に立つ。水温が低いので苦戦するかなという予感はあった。第一投から魚の反応。ウキをモゾッと動かしてしばらくそのまま。ウキが斜め方向に動けばアワセるタイミングなのだが、しばらくするとそのまま戻ってくる。餌を確認すると、オキアミの殻だけ残して身を吸われている。低水温期のメジナの食い方だ。
コマセで魚を浮かせればちゃんと食い込むようになるのだが、コマセにあまり魚が反応してくれている雰囲気はない。ウキをモゾッから斜めに走ったメジナだけが釣れる。サイズは手のひらまでで、10流しで1匹獲れるかどうかという超低活性。そのうち、ウキがモゾッとすらしなくなり完全に沈黙。餌を食おうとしているメジナの絶対数が少ない感じだ。こうなるとなす術なし。
こりゃ、どうしようもないなぁと竿を置いて一休みしていると妻1号&子供たちがやってくる。第一声は決まってる。「釣れてる~?」。「今日はダメ。魚がいない」と答える。ちょうど干潮のタイミングだったので、テトラに降りてこれまで攻めてなかったポイントを攻めてみることに。テトラに降りれば釣れると信じて疑っていなかった妻1号&子供たちを待っていたのは……「魚いないよ!!」。魚がいれば釣れるはずの穴釣りで、ムラソイ3匹、ベラ2匹、カニ1匹。3人掛かりの釣果がこれである。水温が急に下がったので、メジナやカサゴは深場に移動してしまったと考えるしかない。
攻められる穴を全部攻めつくし堤防の上で途方に暮れるへた釣り一家。カサゴの魚影が濃いと聞いたことがある50メートルほど南に移動した小磯で、子供たちは磯遊び、へた釣りと妻1号は1匹でいいからまともな魚をと粘ってみたのだが、状況は好転せず。ベラが何匹か釣れただけで、これ以上粘ってもいいことないよねと撤収することに。明日は合宿最終日。明日もこの調子だと……少しくらいはマシになることを祈るしかない。
著者: へた釣り