テトラの隙間やゴロタにルアーや餌を落としこんで、ガッガッガッという手応えをダイレクトに楽しむ穴釣り。ウキフカセなどのほかの釣りの合い間に楽しめる。伊豆や離島遠征時には思わぬサイズの根魚が釣れたりするのだが…これってカサゴ? それともソイ? 見分け方を整理。
がまかつ派のへた釣りにカワハギ針はダイワが最高とツッコんできた釣友がこのブログを見てもう1つ気になることを言っていた。「君が伊豆で釣ってムラソイだって書いている魚はどう見てもカサゴだよ」。釣友は釣り歴十数年のベテランなので「え? そうなの? 直してとくね」と返事しておいた。水深50センチ以下の浅場で釣れたので、カサゴではなくムラソイに違いないと決めてかかっていたのだが……カサゴとムラソイの見分け方を調べてみると、確かにカサゴとムラソイが混ざっているみたい。
カサゴは、カサゴ目フサカサゴ科カサゴ属。ムラソイはカサゴ目フサカサゴ科メバル属。属が違うので、ある程度外見の差があるべきなのだが、カサゴとムラソイはよく似ている。ムラソイがカサゴ属に分類されていないのが間違いなんじゃないかとすら思う。見分け方は以下の6つのポイントに着目すればいいみたい。
1.体表の斑紋で、赤系が目立つのがカサゴ、黒くて縞状に見えるのがムラソイ。
2.下あごが上あごより前に出ているのがカサゴ、出ていないのがムラソイ。
3.ムラソイの方がカサゴに比べてウロコが大きい。
4.尾びれに白い斑点が確認できるものはカサゴ、白い斑点がないものはムラソイ。
5.尾びれが角ばっているのがカサゴ、丸いのがムラソイ。
6.目から胸鰭にかけて放射状に模様があればムラソイ、なければカサゴ。
体色や体表の特徴に関しては、生息環境による個体差がかなり激しいらしく、赤っぽいからカサゴ、黒っぽいからムラソイと決めるわけにはいかないらしい。とすると、2と5、つまり口と尾びれの形状で見分けるのが現実的だろうか? より正確に知りたければ背鰭の棘の数が12本のカサゴに対してムラソイは13本と1本多いので数えてみるといいらしい。
著者: へた釣り