ウキフカセ釣りの感触も思いだしてきたことだしそろそろクロダイ狙うかと無駄に気合を入れて日の出とともに竿を出せるように堤防へ。ちょっぴり風が強いが釣りにならないほどではないと思ってたら、日の出とともに風がどんどんが強くなっていく。午後から乗る予定だったカイワリも中止。
早起きして窓から外を眺めて空が白み始めるのをじっと待つ。水平線がぼんやり明るく見え始めたら出撃のタイミングだ。堤防に立ちコマセを打ち、竿の準備をしているとちょうどウキが見える時間になる。少し波ある。コマセが流れていく方向を観察してクロダイを寄せるポイントを作るつもりだったのだが、波にもまれてどこにコマセが流れているのかさっぱり。なんちゃってフカセ師なのであまり複雑な流れが苦手だったりする。仕掛けを入れてみると、案の定、全く想像してなかった方向へ流れていく。あか~ん。コマセもあちこち想定外の場所に撒き散らかされているわけで、釣れてくるのは手のひらサイズのメジナばかり。
コマセを打つのを休憩して、一度リセットしないとどうしようもないなぁと一服していたら、「パパ~、来たよぉ~!!」。あれ? 風邪でダウンしていたはずの子供1号の声が聞こえる。子供1号と妻1号がやってきた。昨日の子供2号の絶好調に触発されたらしく、大物賞ゲットを目指して釣り始めたのだが、どうやら本日は穴の中のカサゴやムラソイはお留守のようらしく、苦戦。テトラにコマセをぶち込んでメジナがなんとか釣れるという状況。
日の出とともに強くなってきた風はどんどん強くなり、ときどき荷物を飛ばすような突風まで吹き始める。子供1号が23センチのムラソイを穴から引きずり出し、これが本日の大物賞。妻1号は波と風のせいでなかなかいいポイントへ仕掛けを送り込めずに大苦戦していたが、粘りに粘って22センチのカサゴをゲットする。大して釣れてるわけでもないし、風が怖くなってきたのでそろそろ撤収しようかなぁと考えていると、電話が鳴る。着信を確認すると治久丸からだった。嫌な予感。
「午後から風が強まるみたいなんですよ」。午後からどころか今でも相当やばいってことは身をもって分かっている。でも、子供2号が初めての伊豆での船釣りだと楽しみにしていたので残念。ダメ元で「明日のヒラメなんですがほかのお客さんが入ってなかったらカイワリ五目に変えられない?」と聞いてみる。もう1人釣り客がいたようなのだが、船長が釣り物の変更が可能か聞いてみてくれることに。結果、明日は午前船で子供2号とカイワリ五目に行けることになった。お手数をかけた船長&釣り物変更を了承してくださった方に感謝!!!!
と、本日のNW伊豆合宿レポートはここで終わりのはずだったのだが……。
子供2号に午後船の出船中止を告げると、「それじゃ、堤防で釣りするね」。え~~と、風が強いから撤収してきたんだけど。ただし、午後から船に乗るので午前中は釣りに行かずに学校の宿題をやっていた子供2号が少し気の毒ではある。「風強いよ」。「大丈夫、今日釣りしてないよ。宇佐美に来たら釣るでしょ!!」。こうなったら行くしかない。というわけで午後は子供2号と2人で堤防へ。午前の感じからすると、釣れずにすぐに帰ってこれると思っていた。
普段は釣れないとすぐに飽きるくせに、どうして今日に限って粘り強いんだ!? へた釣りも少し竿を出してみたが、ちゃんと穴に仕掛けを送り込んでいるはずなのにほとんど魚信はない。「ダメだよ、今日は」と何度も諦めることを促してはみたのだが、1匹も釣れてないのに竿を置かず真剣に釣りをしている姿を見ていると撤収!!とは言いづらい。なんか釣れてくれ~。真面目に釣っている人に海の神様は微笑む。メジナを1匹、23センチのカサゴを1匹釣り上げ、ようやく満足していただけた。明日はカイワリ五目初挑戦だし、合宿前半戦の主役は完全に子供2号になっている。
著者: へた釣り