理系女の星は「STAP細胞はあります」と言い切った。信じているからこそたどり着ける答えがある。「カサゴの入れ食い餌はあります」と言いたい。でも…言えない。羽田・かみやのカサゴ大会に特餌候補をたっぷり持ち込んだ。入れ食いの予感はあったが、期待していた結果は得られず。
2隻出しで30人が参加したカサゴ釣り大会。送迎バスで桟橋に着いてみると既に1隻は満席で、残っていたのは、「沖の根周り狙います!」と宣言していたしゃちょう船長船の右舷のみ。ストラクチャーが何もないポイントで根魚を狙うのは、ボウズをくらった金沢八景・一之瀬丸でのメバル釣りで懲りていたので、なるべくならもう1隻の方に乗りたかった。電車釣行の悲しさで、空いている席に座るしかない。しゃちょう船長からのアナウンスは「1時間ほど走ります」。…沖の根ってどこまで行く気だっ!!
本日、持ち込んだ特餌候補は、オイカワ×6匹、ドジョウ×3匹、Gハゼコ(ゴリ)、キビナゴ、オキアミ、磯エビ。これに船宿で配られたサバ短にモエビ。なんと、餌は活きたのが3種類、冷凍餌が4種類。まさに下手な鉄砲なんとやら式に、どれかは特餌になってくれるよねと考えていた。結果は……カサゴはどの餌でも釣れた。持ち込んだ餌に外れはなかったわけだ。でも、大当たりした餌もなかった。お金を掛けて持ち込むだけの価値はなかったかなぁというのが正直なところ。もう一度試してみてもいいかなと思えるのはオイカワくらい? ただし、カサゴ狙いではなくメバル狙いで。
どこまで行く気?の答えは大貫沖より少し南に行ったポイントだった。水深は30メートル~40メートルくらい。20号の錘で釣るには少し深すぎる感じだった。水深もあるし、カサゴ狙いではかつてないほど南下してもらったわけで、さぞかし大きいのが釣れると期待したのだが、1匹目は20センチくらい、続いて15センチくらいのキープするかどうか悩むサイズ、お次はこれまた20センチくらい。魚信はあるのだが、大物は姿を見せない。大貫沖のカサゴは湾奥で釣れるカサゴに比べて色が赤い。どうやら「カラス貝が付いているストラクチャー辺りのカサゴは茶色っぽくなる」(T築キャプテン)らしい。緑色に塗られたイケスに放したメバルは緑色になったと言うのだが…本当?
特餌候補は船宿の支給の餌より大きく、小さなカサゴは食いついてこないと考えていたのだが、餌の大きさは釣れるカサゴのサイズに全く影響ないってことだけはよく分かった。自分の体長よりも長いドジョウにミニチュアサイズのカサゴが食らいついてくる。でもって、しっかりドジョウを食い殺してくれるので、コスパ悪っ!! えらい赤いカサゴだなと思えばこれまたミニサイズのオニカサゴだったりして、結局大貫沖では最大サイズが22センチくらいと、どうにもならない感じ。しゃちょう船長も焦れたのか、本牧沖へと移動する。
本牧沖にて、特餌の存在を完全に否定されることになる。この日最大の25センチのカサゴが釣れたのだが、食いついてきたのはせっかく用意した持ち込み餌にではなく、メバル狙いで付けていたモエビにであった。さらにこの日唯一のメバルが飛びついてきたのは、特餌ではなくワームにであった。計算通りの実験結果が全く得られない。STAP細胞はあるかもしれんが、カサゴの特餌はないかもと思い始める。やけになってキビナゴのメザシでアピール抜群なんてことをやってみた。これでも釣れるには釣れるがサイズアップせずで大会終了。
計測したもらった2尾は25センチと21.8センチで、合計長46.8センチ。3位入賞まで4.7センチの不足。優勝までは7.4センチも足りない。デッカいカサゴを釣るための特餌、特餌と騒いだ末の大惨敗である。桟橋で入賞者を称える拍手をして、肩を落として帰る前の抽選会。ワインセットをいただく。たらふく飲んで今日のことは忘れるようにってことやねw
著者: へた釣り