釣りの最中にダメだっ!!と頭を抱えること、年に数回ある。金沢八景・一之瀬丸からカワハギ釣り。目標は慎ましやかにツ抜けに設定していたのだが、結果は6匹。しかも良型混ざらず、全部15センチ~18センチ。ダメだっ!!の頭では何ともならなかった。アサリの剥き身汁で顔洗って出直し。
最初から揺らいでいた。大潮で根直撃な釣りにはならないので、PE03エアドが使えるかどうかチェックするのに最適な日だったのに、乗船してタックルを準備している最中にどうしてもスマックを使ってみたくなって、先発リールを変更する。でもって、これがうまく使いこなせないにも関わらず、最後まで完投させてしまった。へた釣りはバイオクラフトクイックファイヤー300XHのクイックラッチの位置に親指を持ってくる癖がついてしまっており、スマックボタンに指が届かない。意識してスマック操作できるように握ると今度は竿の操作に違和感がでる。慣れるしかないんだろうけど……。
昨日までの強風でまだウネリが残っている海を飛沫を被りながら竹岡沖まで40分。船が止まればそれほど海は悪くない感じ。時化後の荒食いを期待できるかもと、仕掛け投入前まではいい予感があった。本日はもう1つ、アミノ酸&ニンニク増し増しアサリを用意してある。タッパを開けると焼肉屋の臭い。さすがにニンニク入れすぎたかな? TKB51予選2戦目でうまくいったのでかなり硬めに絞めてある。振りかえってみれば、ニンニク増し増しが悪かったのか、餌を硬めに絞めすぎたのが悪かったのか、あるいは両方悪かったのか……魚信があっても針掛かりに持ち込めなかったのはなぜ?
ニンニク臭いアサリを装餌して釣り開始。いつも通り宙でフワフワ誘っての誘い下げ、着底したらゼロテンションから少し送って食わせの間を作るという釣り方でスタート。宙でカワハギが餌に寄ってきている雰囲気が全くない。底でしか釣れない苦手なパターンだ。30分くらいしてやっと、ガガガな手ごたえ。まずまずの良型だと思ったが、竿を上げきってリールを巻こうとすると竿先に反応がなくなる。その後もガガガアレ? ガガガアレ?の繰り返し。ようやく1匹目のカワハギが釣れたのは開始1時間半してから。底でしか魚信が出ない上にガガガアレ?の連続にダメだっ!!
こういうとき達人さんは「手が合わない」と言う。いつもの手段ではなくほかの手を模索するのだが……へた釣りの場合はほかの手の持ち合わせがないので、「何ともならない」。それでなくてもスマックを使いこなせずに悩み、自分の用意した増し増し餌に懐疑的になっているわけで、何から見直して何から修正すればいいのか全く分からなくなっている。自分の釣りを見失っているといえば格好いいが、もともとぼんやりとしか見えてない自分の釣りを完全に見失ってしまった状態。ちなみに「手が合わない」は相場用語。相場では手が合わないときはそれ以上狂うのを避けて手仕舞いするのが基本なのだが……釣れども釣れどもゲストばかりで、カワハギっぽい魚信がほとんどガガガアレ?だったとしても、船の上で釣るのや~めたという選択肢はない。
船から降りてみれば、リールをエアドに変えて船宿餌を使って、何のせいで釣りがうまくいってないのか、問題の切り分けをすればよかったんだと気付く。船上では、何でだよ! 釣れろよ、こら! 頭が煮えたまま沖上がり。これで今シーズンは7匹→4匹→6匹。ただし7匹、4匹はTKB予選で型を狙って魚信が遠くても宙で粘っての釣果。本日の6匹は、せめてツ抜けはと、底の釣りでタタいてタルマセての結果。なのに、ガガガアレ?の連続で針掛かりにほとんど持ち込めなかった。今年もアサリの剥き身汁で顔洗って出直さなきゃね。
著者: へた釣り