潮切れがよくアワセがシャープになるだろうし、潮流による糸ふけも減るから感度も向上するのでは?と足りない頭で考えて「EXXA 0.3号15LB」を購入し、カワハギで使ってみることにした。「人柱報告楽しみにしてま~す」という生温かい声援を背に受けて、昨日、実戦投入することに。
糸を巻く段階で薄々気づいていたのだが、糸の太さは0.3号よりも太い。同船した達人さんに「0.3号のライン見せて」と言われて見せたのだが、糸をつまんでしごくような動作(シーバス師匠もPEラインを確かめるときこうしていた)をしたあと、「0.3ってことはないですね。0.6号くらいかな?」と指摘される。カタログスペック上の標準直径0.130mmなので、ラインの直径って指でつまめば分かるもんなんだなぁっと、達人さんの指の精度に驚く。
というわけでPE03カワハギ改めPE06?カワハギ。秋口のカワハギは水深10メートル以浅ポイントを攻めるので細ラインのメリットよりでデメリットが目立つ結果となった。一番困ったのは根ズレの問題。先糸を1メートル結んであったのだが、シマダイが釣れるような根を直撃するポイントではラインがどうしても擦れてしまう。根掛かりするといい確率で高切れしてしまった。集寄、仕掛け、錘を全部失ってしまうことになるので、潮通しが悪く根を直撃する局面が多いと予想される日には細いラインを使わない方が無難かも。逆に潮が速く根の周りを広範囲に攻めるときは細ラインのメリットが発揮されるのでは?と考えている。
感度の向上を実感できたかというと、実はよく分かっていない。水深が浅いポイントでの実釣だったのであまり差がなかったように感じる。水温が落ちて、ポイントの水深が深くなっていけば、差が出始めると思うのだがどうだろう。冬場のカワハギは水深30メートル、ときには水深40メートルのポイントで釣ることになるので、潮流によるラインのたわみが減る分、有利になると思うんだけどなぁ~。今シーズン使い続けてみるつもりなので、効果のほどは報告し続けようと考えている。
ちょっぴり困ったのが、タタいたときのラインの穂先へのカラミ。親の敵のように乱暴にタタく方なので、細くてしなやかなラインはどうしても竿先にからんでしまう。ガイドはカラミ防止機能付きなので穂先に手を伸ばさなくてもカラミを解消することはできるのだが、タタキ終えて穂先にカラミが発生している数秒の間に、「今、魚信があったらどうしよう」と不安になった。タタキ方が乱暴すぎるという自覚はあるので、釣り方をフィットさせれば解決できる問題だと思う。大型カワハギを狙うなら錘を底に着けてタタく必要はあまりないしね。
著者: へた釣り