人生初のイサキの入れ食い体験。指示ダナまで仕掛けを降ろして、丁寧にシャクれば、コツコツグゥ~ン。ダブルあり、トリプルあり、グランドスラムありで釣れ続く。そんな時間が約2時間にわたって続いたのだからたまらない。今年はイサキの当たり年ってのは本当だと身をもって知ったぞ!!
UVレジンでチモトを装飾した仕掛けを作って釣れそうな気が……、シャクリやすさを求めて「海明 30 210」を買ってイサキ大漁に死角はないはず、さらに今年はイサキの当たり年? 型よし魚影よしのはずだから…。よくもまぁ、ここまで自分を追い詰めたものだと我ながら思う。今日も撃沈していたらと考えると恐ろしくなる。剣崎沖イサキの第4戦はいつもの通り、金沢八景・一之瀬丸から。方舷11人と大盛況。死角なしとかほざいているわりには、釣り人多すぎて分け前が少ないかもと不安を抱きつつ船は50分かけて剣崎沖のイサキポイントへ。
電車釣行なので釣り座は選べないのだが、そのことがラッキーにつながることもある。瀧本船長から「こっちにすれば」と指示されて座ったのが左舷の前から2番目。舳はいつも安定した釣果を上げているベテランさん(本日の竿頭…と思う)、左隣はウィリーシャクリの先生(船長の手伝いをしながらしっかり次頭?)。左右を達人さんに挟まれてタナも正確だし、オマツリも少ないしでとっても楽な釣りになった。おまけに潮の向きも舳有利なので…これで釣れなきゃ、一生イサキの大漁は無理という恵まれたシチュエーション。
だけど、ここで残念なお知らせ。へた釣りの新竿……ウィリーシャクリの先生に「まだちょっと硬すぎるかな?」と言われてしまった。「シャクリ方でカバーはできるけどね」。う~~む。竿先を跳ねさせないということに細心の注意を払って「まだちょっと」をカバーするしかない。船はイサキ船団の周辺をウロウロして、なかなか止まれない。ようやく釣り開始。数投目でイサキが釣れる。30分でイサキ4匹。型も20センチ超の大ウリンボサイズ。イサキの活性メチャクチャよさそう!!
イサキの魚信が落ち着くと、一之瀬丸は船団を離れて一人旅。こういうギャンブルをしてくれて、しかも結構勝率がいいのが、瀧本船長の好きなところ。本日もギャンブル成功! このポイントがすごかったし、楽しかった。仕掛けをタナまで落とし、竿先が跳ねないように丁寧にシャクるとイサキの小気味よい魚信がでる。ゆっくり巻き上げると追い食いが十分に狙え、ダブル、トリプル、一度だけだが4本針に4匹なんてことも。
ちゃんと竿先を跳ねさせずにシャクれれば魚信が出る。失敗すると魚信がでない。ウィリーでのイサキ釣りはシャクリ方次第ということを実体験できた。成果が出れば人は成長するものである。少しずつ魚信の出る回数が増え、魚信が出ればちゃんとイサキの上顎に針を掛けられるようになっていく。「最初に比べると上手くなりましたね」とウィリーシャクリの先生に言ってもらえてちょっぴりエッヘン! このポイントで46匹追加して、午前中で50匹。束行っちゃうかもなんて無謀な考えが頭をよぎりだす。
潮が止まったのかイサキの魚信が遠のいて、船団に合流。ここからがなかなか数が稼げない。途中、よく分からない大物の魚信が2度あったが、一度は元ス(1.5号)切れ、もう一度はチモト切れ。へた釣り印のウィリー仕掛けは伊豆でタイ科大三元を達成しているのと同じ仕掛け、同じ結び方なのでそうたやすく切れるはずがないのだが……一体何の魚なんだろう? イナダ? イシダイ? 大物の手ごたえを2度逃すとちょっともったいない。
結局、午後はイサキ4匹とアジを2匹(マアジ×1、マルアジ×1)を追加しただけで終了。でもまぁイサキ54匹は自己最高記録の25匹をダブルスコアで塗り替えたわけで、これで満足しなければ罰が当たる。サイズは27センチまでで25センチ以上の昨年基準でイサキサイズは3匹。でも、20センチ以上が大半で大ウリンボ率7割ってとこだろうか? これから1週間イサキのお刺身を食べられそうな……次の狙いは活造りサイズ(30センチ超え)だ!!
著者: へた釣り