道東の釣り満喫ツアー2011の3日目。今年のメインテーマであるカラフトマスを狙って尾岱沼港へ。ポイントに着いて釣れているかを聞くと、「朝方1本だけ上がった」とのこと。この朝から1本が曲者である。朝に1本釣れたんだから頑張る? それとも1本しか釣れてないなら諦める?
へた釣りの場合はもちろん前者。初日に釧路西港でカラフトマス不発、2日目に釧路の沖でアオゾイ撃沈、今日カラフトマスを釣らなきゃいったい何をしに来たんだってことになる。遠投用の磯竿3号に余浮力5号のウキ、ウキ下を1メートルほどにして、17グラム(約4.5号)のスプーンを付けてその先にタコベイト&16号のマス針。餌にソウダカツオの塩漬けを付けて、キャストしゆっくりと引いてくる。ウキルアーという釣り方だ。
■釣りに関しては粘り強い方だけど海草ゴミには心が折れしまう
周りを見てみるとほとんどの人がウキの仕掛けをキャストしているのだが、ルアーは付けずに潮に乗せて流している。ルアーの方がアピール度が高いからへた釣りの勝ち!と勝手なことを考えてほくそ笑んでいたのだが……一投目ルアーにちぎれた海草が絡んで回収。二投目ルアーにちぎれた海草がいっぱい絡んで回収。三投目藻がなさそうな場所を探してキャストすると……それでもちぎれた海草が少し絡んで。
尾岱沼港の常連さんはルアーを付けるとこうなるってことを知っていたってこと。さらにウキの仕掛けを引かずに潮に乗せているだけなのも引くとちぎれた海草が邪魔で釣りにならないってことを知っていたのだ。「風が吹くとね、海草のゴミだらけになってウキルアーだと難しいね」と教えてもらう。尾岱沼といえば、北海シマエビの産地で海草の大繁茂地。郷に入っては郷に従え。ウキだけで釣ろうとしたのだがへた釣りは回遊を待ってウキを眺めているだけという超スローなこの釣り方が性に合ってないので、昨年に続き今年も正味2時間ほどでギブアップ。
■北海道の投げ釣りは胴突き仕掛けで遠投しては行けない!!
カラフトマスを釣る気がすっかり失せたので、北海道の師匠に「標津港の浜に投げ釣りをしに行きたい」と申し出ると、ミノーを投げていた師匠も海草が絡むのに嫌気がさしていたようで、「カレイとコマイが釣れるよ」とあっさりOK。カラフトマスの竿をたたんで尾岱沼港から標津港の標津川河口のポイントへ移動。ポイントに着いてみると……これがまた浜には打ち上げられたちぎれた海草だらけで嫌な予感。
北海道の人の投げ釣り仕掛けは胴突きぶっこみスタイル。へた釣りは天秤吹流しを大遠投してサビキながらポイントを探るのが大好きなので、これまた郷に入っても郷に従わずにいつも通りに釣り始める。投げ釣りは一生懸命練習して6色近く飛ばせるようになっているので、この日もロングキャスト。キャストしてすぐに魚信があったのだが、巻き上げ中にどんどんリールが重くなる。道糸やら仕掛けの周りにちぎれた海草がダマになって絡んで上がってくる。でとうとう天秤の結束部でラインブレイク。
北海道の師匠はと見ると、胴突き仕掛けを軽くキャストしてカレイを釣り上げている。何が違うのか考えてみると、遠投しすぎて道糸が寝ていると、ちぎれた海草の餌食になってしまう上に、天秤&吹流しの仕掛けは胴突きに比べて海草ゴミが絡みやすい。ここでようやく郷に従うことにして師匠から胴突き仕掛けを借りてなんとかカレイを3匹釣って道東の釣り満喫ツアー2011の海編は貧果で終了!! 写真は国後島。
著者: へた釣り