下調べもばっちりで、行く前から大漁のイメージはできていたのだが……。啓蟄という暦通りにポカポカ陽気……でも、海の中はまだ真冬だったみたいで本命のメバルは2匹と撃沈。メバルの魚信が遠いのでお土産確保にイシモチ釣りにいったのだが、水深60メートルだもんなぁ~。
東京湾のメバルが解禁されたのが2月3日。解禁直後はサイズ・数ともに絶好調と伝えられていたのだが、2月の中旬以降はなんだか様子がおかしい。深川・吉野屋が「何だか、今年のメバルは辛いの一言・・」と2月26日をもってエビメバルにギブアップ宣言。ほかの船宿の釣果速報を見ても芳しくないみたいだった。でも、まぁ、大好物の煮付けにする分くらいは確保できるだろうと、品川・中金からスポット乗合メバル・カサゴに乗ってきた。海面を境に上は春、下は冬。春告魚はどうやらご機嫌ななめだったようで、魚信少なく、2匹と撃沈。
横浜沖のシーバースから始めたのだが、数投目で、ガガガガと竿先を持っていくような魚信。メバルじゃないよなと思っていたら案の定、フッコ。これ以外に魚信はなく、船は本牧へと大移動。国際埠頭辺りを攻めると、竿先フルフルなメバルっぽい魚信。アワセてはいけないと学習済みなので、ゆっくり竿を持ち上げると少しずつ竿に重みが乗っていくのが分かる。竿が大きくしなるまで待って巻き上げると21センチの本命・メバル。ULのルアー竿や1号の磯竿で釣るのとは全く違った釣趣が小気味良い。こりゃ楽しいぞと思ったものの魚信が続かず、干潮になったので、お土産確保にイシモチ釣りに。
■水深60メートルのイシモチって……冬の釣りって辛い……やってきたのは猿島沖。アジ船やイシモチ船の船団ができている。イシモチはシロギスのゲストで釣ったことがあるのだが、水深60メートルって……ライトタックル用のリールにはPE1号をちょうど50メートルしか巻いてなかったので、下糸まで使って釣る羽目に。丸せいご針にアオイソメを縫い刺しにして仕掛けを落とすと、すぐに魚信があるのだが、咥えては離されの繰り返しでどうにもうまく釣れない。船長から「アワセちゃダメ」と教わって、ようやく釣れるようになったのだが、イシモチの問題点は……食味が好みでないのである。8匹ほどイシモチを釣ってお土産を確保したら再びメバルへ。
午前中に1匹釣れた本牧・国際埠頭で再チャレンジするも、あまり様子は変わらなかったようで、15センチのメバルと10センチのマイクロカサゴを追加してあえなく撃沈。深川・吉野屋の夜メバル船でリベンジしたいのだが……寒そうなのが悩みどころ。メバルは煮付け、ほかの魚はバター焼きにして食べた。メバルの煮付けのほっくりした身は、最高だった。煮付けてメバルより美味な魚っていないのでは?
著者: へた釣り