宇佐美へは電車で午後船に行くしかなく、午前船に乗るのは久しぶり。ここのところカイワリは午前の方が活性が高そうなので、大いに期待しての釣行だった。果たして、カイワリ9匹、チダイ2匹とまずまず。車で連れて行ってくださったえべっさんも人生初カイワリ含む4匹釣れてよかった。
初めて行く場所なのでと余裕をもって恵比寿駅前のお好み焼き屋・えべっさん前を1時30分に出発した。この時間は道が空いており、2時間ほどで治久丸前に到着する。伊豆が近づいてくると雨が降り始める。フロントガラスを叩く音が結構な激しさ。ただし、ずっと降り続いているわけではなく、強く降ったかと思えば、降ったり止んだりを繰り返す。港に着いても雨は降っており、漁協の軒先を借りてレインコートを着込んで、タックルの準備をする。電車釣行ばかりなので真っ暗な港は久しぶり。4時頃になるとぼちぼちほかの釣り客も到着し始める。タコ名人(お手製タコさん印のマグネットありがとうございます)の姿も。片舷4人ずつの8人での出船となる。へた釣りは左舷舳、2番目にえべっさん、大艫にタコ名人。船はまだ真っ暗の中、港を離れる。
暗闇の中、船はゆっくりと進む。いつものように初島沖の水深90メートルのポイントへ向かうと思っていたが、船が向いている方向が違う。サンハトヤの沖合いにある噴火口と呼ばれるポイントだと思われる。水深は80メートルとのアナウンス。釣り始めてよい時間が決まっているのか、ポイント到着後、少し待機してから釣り開始。まだ少し暗く、ラインのマークを視認するのは厳しい感じ。狂いまくった(というか合わせる気のない)電動リールの表示を頼りの釣りに。オモリが着底したら仕掛け分+1メートル巻いて、仕掛けがなじむまで10秒待機し50センチ刻みでシャクリだす。指示ダナは底3メートルから12メートルまで。空が白み始めると魚信あり。ただしカイワリではない。竿先をフルルと揺れしてから引き込む。よく知る魚信の正体はマアジ。35センチくらいはありそうな良型で本日スタート。
本日のテーマの1つがえべっさんに人生初のカイワリを釣ってもらうこと。ルアーマンらしく休むことなく竿を振っているので海の神様がよほどの意地悪をしなければなんとかなりそうと思っていると、へた釣りの竿にカイワリっぽい魚信。引きが弱いので大きくはないが、間欠的に鋭く穂先を引き込むカイワリらしい引きを楽しみつつ80メートルを手巻き。無事取り込んで、えべっさんに向かって「カイワリいましたよ~」と言おうとすると……えべっさんの手には既にカイワリがっ!!!! 人生初カイワリを釣ってもらうというミッションは釣り始めて1時間も経たずに達成。カイワリの活性はあまりよくない。30分後にようやく次の魚信があったがチダイ。
釣果報告ではカイワリは7時くらいまでに多く釣れているようだが、この日は7時を過ぎてからようやく活性が上がり始める。シャクリは少し遅めがよさそうでスティ1秒から2秒で穂先をキュンともっていってくれる。ゆっくり巻いても追い食いは発生しないのでオキアミに食ってきている。7時半までに2匹追加し、このままポツンポツン拾えるパターンかなと思っていたらウィリーでチダイを釣ったら以後沈黙。そこからしばらくはシャクれどもシャクれどもな時間帯になる。このまま盛り上がらずに終了も覚悟した。
9時少し前にカイワリのダブル。この日初めてウィリーにカイワリが食ってきたのでこのまま上向く?と期待したが、またも沈黙の時間帯に突入。沖上がりは10時30分。残り30分で突如、カイワリのスイッチが入った。シャクればウィリーに魚が触れてくる感触が続く(オキアミだと餌が取れるので続かない)。少しだけシャクリのリズムを遅くし食わせの間を作ってやると穂先をキュンと持っていく。一番上の針に食ってくることもあったので、コマセの発生源であるビシにカイワリが突っ込んできている。こうなるとウィリー無双で楽しめる。ラスト30分で4匹のカイワリを追加して、カイワリは9匹に。ドヤっ顔にはなれないがまずまず。えべっさんもカイワリ4匹。
著者: へた釣り