剣崎沖の風15メートル超の予報にただでさえ下手なオニカサゴ釣りはボウズ確実と悪い予感しかない。予報通りの風で時化模様。昨年末の釣り納めに比べれば…気持ちを前向きに立て直す。魚信が多かったわけではないが、チャンスは確実に物にできた。人生6、7、8匹目のオニカサゴを!!
今週末は土曜日の午後だけ風が弱まりそうだったので、午後LTアジで初釣りを済ませてしまうかとも考えたが、妻1号の「初釣りなんだからボウズでもいいから行ってくれば」という言葉に背中を押しされて羽田・かみやからオニカサゴ釣りへ。朝、家を出る前に既に後悔。布団の中で風が鳴る音を聞く。外へ出ると街路樹が揺れ続けており、しかも寒い。本当に船が出るのかな?と不安を覚えながら送迎の待つ蒲田駅を目指す。受付番号は7番目。桟橋に行くとデカッw船長から「へた釣りさんは左舷の舳に入って」と指示される。時化の予報に舳は敬遠されて、ここしか空いてないのだから否も応もない。スーパーお立ち台に比べれば釣り座はあるし、ホースもあるしで問題なし。船が上下して釣り難いだろうが、もともと釣り方が分かってないので大差ない。
釣り座の準備を済ませたらキャビンに逃げ込む。往路は追い風だがそれでも飛沫を被るだろうし、それ以前に寒くて移動中も外で頑張るという気は起きなかった。キャビンに入ると船酔いのリスクが上がる。剣崎沖まで約1時間半かけて走る。到着したときには既に軽く船酔い。頭が鈍く痛み、胃がざわつく。キャビンから出ると強風。水深100メートルくらいのポイントで釣り開始。竿を手持ちにし、10秒から15秒に一度底をとってから1.5メートルまでゆっくり誘い上げて魚からのコンタクトを待つ。あまり魚信の多い釣りではない。魚信が遠いのに厭きて竿を置いたら負けと信じていた。が……立って釣っていると船酔いが悪化する。吐くかもという予兆を感じ始めて方針転換。2019年初釣りのテーマは「吐かない、泣かない、無理しない」に。置き竿にして座って釣ることに。するとすぐに微小ながらも魚信。オニカサゴでないのは明らかだが針掛かりしてしまったので巻き上げてみると20センチくらいのアラの幼魚。このサイズで釣ってしまってはもったいないがリリースしても死ぬのでキープ。
置き竿にして座って釣るうちに船酔いの方はいくらかマシになってきた。そろそろ本気出して手持ちで釣るかと考えているとデカッw船長から移動のアナウンス。「10分ほど走ります」とのことなので再びキャビンに逃げ込んで船酔いがぶり返す。到着したポイントは富浦沖だった。風は相変わらずで船の上下も激しい。無理せずに置き竿にして超スロー巻き上げで仕掛けを張る&エサが沈むようにする。すぐに魚信。今度はオニカサゴっぽいガッガッという穂先の動き。船の上下でのすっぽ抜けが怖いので竿を手に取り少し送り込む。アワセは強く一気に頭上まで竿を持ち上げ、リールを巻きながら竿を下げもう一度追いアワセ!! 掛かった気がする! 巻き上げ始めるとたまに海中で暴れる手応え。デカッw船長が構えたタモに収まったのは37センチのオニカサゴ。2019年1月6日10時34分に2019年1匹目にして人生6匹目のオニカサゴを釣る。
置き竿で釣れてしまったものだから竿を持って釣れなくなった。手持ちで立って釣った方が船の上下を吸収できるし、スロー巻き上げでももっといろいろ試行錯誤できる気がするのだが……自虐的に書くとへた釣りの介在はオニカサゴ釣りに関しては邪魔なだけのような気も…。1時間後に少しサイズダウンした33センチをゲット。人生7匹目だ。その30分後にはまたもサイズダウンしてしまったが30センチの人生8匹目のオニカサゴを釣り上げる。オニカサゴ3匹は自己最多を更新。……置き竿の方が釣れるのか? このあと、何度か竿を手に持って釣ったが、手持ちの間は一度も魚信なし。う~~~~~ん、オニカサゴが釣れたのはうれしいが、釣りとしてこれでいいんだろうか?
富浦沖で潮の流れが止まると再び剣崎沖へ。80メートルから200メートルまでさまざまなポイントを攻めた。3匹目のオニカサゴを釣ってから沖上がりまでの2時間、へた釣りが手にしたのは小ぶりのユメカサゴを2匹だけ。2019年初釣りの釣果はオニカサゴ2匹、ユメカサゴ2匹、小アラ1匹。オニカサゴの最大サイズは37センチだったのでオニカサゴおみくじのルールでは小吉。船中では2匹の40センチ超(吉サイズ)が釣れていた。へた釣りも諦めずに最後まで竿を手に持たず置き竿で頑張った(?)のだが届かず。サドンデスはクリアしたので40センチ超は次回のお楽しみ。ところで次回は…置き竿で釣るべきなの? 手持ちで釣っていいの?
著者: へた釣り