羽田・かみやでの大時化の海での1回戦に続き、南六郷・ミナミから江戸前釣りサーキット大会カワハギの部の2回戦。凪で気持ちよく釣りはできたが魚の活性は今一つ。あの手この手で魚信を出して掛けていくという戦いに。船別では型・数ともに1位だったが特別賞(3万円?)には届かず。
2015年のTKB決勝以来だからおよそ2年ぶりのミナミである。京急・雑色駅の改札がきれいになっていてびっくりした。駅構内を出れば決して小ぎれいなとは言い難い商店街はそのまま残っていた。ミナミへはこの商店街を10分ほど歩いて辿りつく。受付を済ませたらさらに5分ほど歩いて水門の中の船着き場へ。久しぶりなのでフィーリング船長の船に乗りたかったが既に右舷の胴に数席空きがあるだけ。第7と呼ばれるもう1隻の左舷にはまだまだ空きがあった。釣友でミナミの常連でもあるU原工房長と東京湾小物部のBibe名人、N木達人らも第7の右舷に乗っている。何度かフィーリング船長船に渡りかけては戻りと優柔不断ぶりをいかんなく発揮。結局、潮先が左舷後方という予想から第7に乗ることに。フィーリング船長のフィーリング漫談は出船前に少ししか聞けず。残念。
釣り座を左舷の後ろから3番目に決めて準備を始めるとすぐに頭を抱えることになる。なんと……針を1本も持ってこなかった。あったら便利なのにという小物を忘れることはあるが、針を忘れるなんて……。U原工房長とBibe名人から針を恵んでもらって釣ることに。ハギポン、ピカイチくん、アワビ貼りブレードは最初から投入。ラバマックス+ゴム製ピラピラは最近のサバフグ禍を鑑みて封印。ファクトリーK製のエサトレーベースや1ミリでも損しないためのエアポンプは持ってきているのに…どうして針忘れるかなぁ~。ここ数年競技カワハギくわせしか使ったことないので不安。
竹岡沖のポイントに到着して釣り開始。無線の感じからするとあまり釣況は芳しくなく、「魚信がない」「釣れない」という船長の悲鳴ばかりが聞こえてくる。どんなもんかいなと仕掛けを入れていつも通り底を2メートル切ってから1メートル叩き下げて残りの1メートルをゆっくり誘い下げながら丹念に探る。すぐにガサというカワハギからのコンタクトがあり、開始9分で1匹目。「魚信がない」「釣れない」という無線ほど酷くはない手応え。2カ所目のポイントで早掛け賞のアナウンス。ミナミの早掛け賞の賞品はコーヒー豆で妻1号からは絶対にもらってきてとお願いされている。気合を入れて早掛けに挑む。……ベラ…仕切り直して……トラギス。2回もミスしてさすがにダメかと諦めかけたがほかの人も苦戦しているようで、3回目のチャレンジでカワハギを釣って無事コーヒー豆ミッションはクリア。
江戸前釣りサーキット大会カワハギの部のルールは1匹全長勝負。なのに釣っても釣っても20センチに届かないサイズばかりという何やってるんだ、俺な時間帯が続く。最大サイズは22センチくらい。そのサイズが大きく見えるのであるからカワハギは数より型を標榜して愚策を練っているはずなのに全くうまくいかない。フィーリング船長船で31センチが上がったという情報に接し、このまま釣り続けても埒が明かないと作戦を変更。宙よりもさらに餌が動かない底から30センチ~45センチの位置に3本針を密集された仕掛けを投入する。ゼロテンションからややマイナス気味のテンションでデカハギからの接触を待つ。作戦は当たった。12時すぎに今日一の手応えで28センチのカワハギ。その後もワッペンの釣れるペースは落ちたが20センチ超えが混ざるようにはなった。
残り10分。ここまでかと観念しかけていると……竿を持ち上げて魚を底から引き離すのに苦労する会心の魚信が訪れる。カワハギなら尺確実の手応えだ。針掛かりもし「俺って持ってるね」と巻き上げに転じた瞬間にブッという感触。バレた。これで針がなくなっていればフグだったと諦めもつくのだが……針は3つとも残っていた。無念。そのまま沖上がり。15匹で最大28センチ。ミナミの大会は2隻合わせてではなく各船ごとに賞品が出る。28センチは船中最大だったので穂寿庵のあげもちをいただく。15匹も船中1位だったが数釣り賞は2番だったU原工房長の元へ。特別賞(3万円?)には届かなかったが大物賞、早掛け賞と賞品を2個もゲットできたので2年ぶりのミナミへの釣行はめでたしめでたし。
著者: へた釣り