いろんな意味でやっちまった。TKB52ミナミ予選の2戦目。75.3センチで2位だった。27.7センチのカワハギでビッグワン賞ももらえた。ドヤ顔全開で鼻息も荒くブログを書いているはずなのだが……竿が折れた。9匹のカワハギは全部折れた竿で釣った。カワハギ釣りがもっと分からなくなった。
南六郷・ミナミは最初行ったときこそ駅から遠いなぁと思ったものだが、慣れてくるとそれほど辛くはないかも。過去2回、フィーリング船長のお世話になってすっかりファンになってしまっているので、足取りが軽いせい? 釣り方もフィーリング、沖上がりの時間もフィーリング、大会の運営もフィーリング。杓子定規に考えれば、そりゃねぇだろ(臨機応変リレーとかw)ってこともあるが、フィーリング船長が理屈ではなくフィーリングで決めることなので、仕方がない。仕方がないと割り切れば、楽しくなってくる。自分とこの船宿仕掛けを「まぁそこそこの仕掛け」と言い出す船長なわけで、正直なのである。正直者がフィーリングで決めることに、間違いはあるかもしれないが悪意はない。
釣り座のクジを受付で引く。3番。右舷の前から3番目だった。風がほとんどなく船がどっちを向くのか分からない予報だったので四隅に近い席なら悪くはない。右隣はDKOにも参加したという達人さん、左隣はミナミに最初に行った日にもご一緒したベテランさん。「下手糞なんでよろしくお願いします」と挨拶しておく。船は1時間半ほど走って竹岡沖に。宙で釣り始めたのだが魚信はあまりない。船中何枚かカワハギが上がったとのアナウンスがあるが、餌ばかり取られて時間が過ぎていく。なんだか、違和感を感じたのは、釣り始めて1時間くらい経ったとき……ほ…ほっ……穂先が変な角度に曲がってるぅ!!! 宙から激しく叩き下げを繰り返していたのでラインがからんじゃった?
当然、予備竿なんて気の利いた物は持ってない。折れた竿でそのまま釣り続けるしかないのだが、穂先が折れるとそれまで取れなかったカワハギの魚信が取れるようになったのだから何が幸いするのかよく分からない。穂先が折れてしょぼ~んとなった5分後に竿先ガッガッガッ。巻き上げ中の抵抗も悪くない。尺はなくてもそれ近くはな手ごたえ。大会スタッフのT淵名人にタモ入れしてもらったのは27.7センチ。本日のビッグワンだった。5分前までしょんぼりしていたのに、急に元気になる。このサイズが1枚いれば、あとは20センチ級を2枚釣れば予選通過ラインの70センチに到達できる。
元気になると、神がかり的なことが起こる。次の一投、わずか4分後にまたもやまずまず以上のサイズ確実なカワハギの魚信。25.1センチだった。2匹しか釣ってないのにTKB寸で52.8センチ。次の1尾もちょうどその5分後に15センチくらいのを釣りリミットメイク達成。さらにその5分後には21センチを追加して、TKB寸73.8センチ。10時10分の時点でこれはもう落ちようがないよねサイズに到達した。T淵名人いわく「竿、直さない方がいいんじゃない?」。言われるまでもなく、直さない方がいいのかな?と思うしかない快進撃っぷりだった。
ただし、ここからが苦戦。錘を底から切った状態では全く魚信が出せなくなってしまう。型狙いなら宙で粘るのだが、序盤に調子よく釣れてしまったせいで数も欲しくなってしまう。仕掛けを底釣り用の物に変えてゼロテンションで釣ってみたが、魚信はあれどどうにもうまく魚を掛けられない。結局もう一度宙での釣りに戻すことに。20センチ級がぽつ~ん、ぽつ~んと釣れるだけで数も伸びない、型も伸びない。13時過ぎに22.5センチのを釣って、27.7+25.1+22.5=75.3センチで検寸してもらうことに。数も欲しいなんて欲を出さずに宙で頑張り続けるべきだったよなぁ~とちょっぴり反省。
桟橋に着いてから表彰式。1位とは2センチ差の2位だった。東京湾で最も盛大なカワハギのお祭りに今年も参加できるので猛烈にうれしい。決勝ではいい目に遭ったことがないので参加するだけだろうけど、それでも3年連続でその場に居合わせることはできる。目指すはあべなぎさのサイン入りクーラー。チーム・ミナミの皆さんが頑張ってくれれば、他力本願だがクーラーがもらえる可能性はある。ちなみにビッグワン賞は明太子かラーメンのいずれかがもらえるという物だった。
ところで…竿は直すべき? トップガイドだけ応急処置してこのまま使うべき? とりあえず来週のかみやカワハギ大会は応急処置でやるしかない。
著者: へた釣り