昨年末の絶好調な3釣行のあと、釣りの神様のような人から「釣運使い果たしますよ」と言われた。ような人だと思っていたら本物の釣りの神様だったのかも。本当に本当に釣運が尽きた!? 下手は下手なりにいくらかマシなつもりだったウィリーでも惨敗を喫する。お祓いに行くしかない?
かみやフィッシングクラブ(KFC)の月例会でウィリー五目。羽田・かみや風に言うとウルトラ五目。釣行日程は随分前から決まっていたわけだ。前日に天気予報を確認すると……行きたくねぇ~。朝まで雪とか言ってるし、風は13メートル以上になってるし。予約済みでなければ絶対にこんな日に釣りには行かない。でも、KFCはかみやのお馬鹿さんの巣窟なわけで、その隅っこに名を連ねた以上、船宿が出船中止にしてくれない限り、今日は止めたなんて賢しいことを言えようはずがない。意を決して家を出る。
送迎バスで一緒になったH賀達人が「本牧でアジとかに変わらないですかね」。LTアジの道具は持ってなかったので普段なら反対なのだが今日にかぎれば大賛成。桟橋に着いてみると……やっぱり馬鹿ばっかり♪ KFCのウルトラ五目船は片舷6人と予約人数通りしっかり揃っている。羽田で既にいい風が吹いている。沖に出たらもっと…と想像するのは止めて釣り座を右舷の胴に決めて覚悟も決める。多摩川を出た辺りから船は大きく左右に揺れ始める。
出船直後はカラ元気で「どうせなら洲崎に行って欲しいなぁ~」と言っていたのだが、海堡を過ぎると揺れが激しくなり剣崎沖でいいかな? 観音崎を超えると大きなウネリが入るようになり本牧に戻るのもありかも…。船が速度を落としたのは保田と剣崎の間くらい? ここでウィリー五目開始となった。とにかく風がとんでもない。20メートル近いのでは? マグネットを使ってなんとか仕掛けを投入できるという感じ。5本針なんて欲張った仕掛けを作らなきゃよかったと少し後悔する。
1か所目空振りのあと、2か所目は水深100メートル前後のポイント。船長からの指示は「底から5~10メートルに反応あり」。シャクって竿水平でピタリと止めるつもりなのだが波で船が上下してちっともピタリと止まってくれずに大苦戦。竿を下ろしているときにもビシが上下に動いてしまっている。どうにもならんなと思っていたら、本日最初の魚信。小気味よく竿先をクンッと引きこむオキメバルの魚信だった。追い食いを狙うも達成できずにまずは1匹目を確保。その後もヒメやアズマハナダイがウィリーにアタックしてくるが、オキメバルは忘れたころにポツポツという感じ。
10時少し前に、船中でカイワリが上がったと教えてもらう。カイワリ用に30センチ刻みの速いシャクリに切り替えたのだが魚信が遠くなったので少しスローダウン。すると、竿を大きく引き込むこの日最大の魚信。カイワリが上がった直後だったので、カイワリだと信じて疑わなかったのだが、最初の引きはよかったのに巻き上げ中の抵抗が弱い。35センチくらいのアカイサキだった。これが本日唯一訪れたオッ!?という瞬間。
その後はアジを追加したり極小すぎてアマダイと呼んでいいのかどうか悩むアマダイを釣ったりムシガレイをダブルで釣りあげたりしながら14時に沖上がり。2014年になってから家に持ち帰った魚がユメカサゴ1匹だったことを思えば、頑張ったような気もするが……クーラー5分を目標に掲げていたわりにはクーラー2分ってとこかな。船酔いでリタイヤせずに最後まで釣れたってだけで十分に奇跡的なんだけどね。
著者: へた釣り