横殴りの雨、足元がよろけるような強風。台風の中継をしているアナウンサーの姿をテレビで見て大変だなぁと思う。では、本日のへた釣りは…立ってるのがやっとの大波。顔に打ちつける雨が痛い。パンツまで浸水し全身ぐっしょりで寒さに凍える。魚信なんて取れない。馬鹿だなぁと思う。
江戸前釣りサーキット大会・カワハギの部。羽田・かみやと東大井・いわたの共同開催の予定であった。出船前にいわたはキャンセル相次ぎ出船中止になったという情報が。いわたの釣り人は根性足りんなぁとそのときは思ったものだが、今日はキャンセルが正解だったと思い直すことになる。かみやは定員20名で2、3人キャンセルが出たかな?という感じ。かみやの釣り人は気合が入っているなぁ。かみやの釣り人はへた釣りも含め馬鹿が多いのかもと思い直すことになるw
7時半の出船時刻に雨足が強くなり始めていたので、珍しく自主的にキャビンに避難。釣る前から濡れちゃうと、集中力がなくなるような気がしたから。船は一路竹岡沖へ。思っていたより船はスイスイ進む。キャビンに逃げ込む必要なかったかも? よく考えると、潮は下げで風向きは北、船はかみやで一番大きなしゃちょう船長の船なのでスイスイ進んで当たり前。船が減速。キャビンから一歩外に出ると……うわぁ、これで釣りになるの?ってレベルの風と波、おまけに雨がさらに強くなっている。
江戸前釣りサーキット大会・カワハギの部は1匹の型勝負。TKB以上にマグレが通じる余地がある大会だ。大きいの1匹釣ればいいんだろと、気合だけは充填して、仕掛けを投入。宙でフワフワ? タタキ下げて? 着底したら? 少しタルマセ気味にして? クワセの間? 波が高すぎて、全部?付き。何をやっているのかさっぱり分からない。そろそろ底と思ったところに底がないし、まだ余裕と思っていたら底に錘が付いている。こりゃあか~~ん!!
なんともならない。錘の位置を見失わないように底での釣りに切り替えるしかなかった。キタッ!!と思っても船の揺れでバラシ連発。ゲストすらほとんど掛からない。11時少し前にようやくデカいかもな魚信があって針掛かりに成功。魚信はカワハギっぽかったのだが、巻き上げ中の抵抗がちょっと違う? 波のせいか? 上がってきたのは30センチ超のサバフグ。本日の見せ場はこれで終了。カワハギは5匹釣ったが、最大サイズは20センチ。船中、ときどき良型が上がったらしき声が聞こえるが、へた釣りの竿には良型の手ごたえは最後まで訪れなかった。
諦めの悪いへた釣りは最後まで休むことなく釣り続けた。昼飯も抜き。食べてる余裕がなかった。体が冷え切る。寒さを表現するのに「歯の根が合わない」というが、限界を超えて凍えると「奥歯を噛みしめる」寒さというのが正しいのではないか。奥歯を噛みしめ、寒さに四肢が震えて勝手に小刻みなタタキが入る。それでも諦めきれない。25センチ超えを釣れば入賞圏内に入れる。釣れないサイズではないはず。釣れて!!という無駄な足掻きもむなしく。そのまま終了。
桟橋に着いてからこれぞと思う物があったら検量するから持ってきてと、しゃちょう船長からアナウンス。これぞと思う物がなかったので、検量まで進めず。悔しいので自分で検量だけしておいた。20.5センチってとこかな? 記録はさっぱり。でも絶対に忘れられない記憶に残る大会になった。家にたどり着いて風呂に入ってようやく人心地つくまで、このまま肺炎かなにかになって死んじゃうんじゃないかと思ってたもの。私、バカよね おバカさんよね♪
著者: へた釣り