江戸前釣りサ-キット大会に向けてしばらくマゴチで通う予定の羽田・かみやの釣果を確認していると「ウルトラ五目」という聞き慣れない釣り物のリクエスト出船が決定していた。へた釣りは五目釣りが大好きなので、ウルトラって何のことだ? と調べてみると、ウィリーこいこいと似ていた。
ウルトラ五目という呼び方、かみやのオリジナルというわけではなくて、「片瀬江の島の≪渚丸≫さんから命名を拝借させて頂きました」ということみたいだ。渚丸のサイトに「ウルトラ五目」の解説ページがあった。ビシアジ竿かイカ竿に130号のビシを付けて、「アジをメインに、黒ムツ、カサゴ、鬼カサゴ、沖メバル、サバ,赤イサキ、サバ等をターゲットとする何が釣れるか? お楽しみの五目釣りです」とあった。コマセはミンチで付け餌はイカ短とサバ餌。仕掛けはウィリーかアジ用の仕掛けでやるみたい。ポイントは江の島沖の60~120メートル前後の漁礁や根回り。カンコ(ウッカリカサゴ)やクロムツのいい型が釣れていた。
かみやのウルトラ五目は、渚丸のウルトラ五目を少しライトにし、ビシ80号でアジ用3本針やウィリ-3本針で狙う。付けエサはオキアミやサバ切り身が支給されると書いてあるが、アミコマセなのかミンチなのかは書かれていない。「アジやカイワリやオキメバルやその他魚種多彩!」らしい。仕掛けはコマセ用仕掛けだけでなく、アマダイ用やオニカサゴ用で底物狙いもOKとされているのもウルトラ五目を踏襲している。ウィリーを基本にアマダイ、オニカサゴなど底の魚も狙うってことは、五兎を追って自滅しまくりなウィリーこいこいに似ているので、気にならないといえば嘘になる。一之瀬丸の沖のウィリー五目ではアマダイの仕掛けやオニカサゴの仕掛け&身餌はこっそり持ちこんでいたのだが、船宿からその釣り方もありですよ~と認めてもらっているので、他の人と違う仕掛けを使ってオマツリしたらどうしようとビビる小心者のへた釣りには心強い。
行くべきか、行かざるべきか……不安点はいくつかある。アジの仕掛けがメインなので、ウィリー釣りで誘うタナの範囲がちゃんとアナウンスされるのかが第一の不安。根から魚を浮かせるのがウィリーの面白さなので、アジ狙いで低目のタナで大量にコマセを撒かれてしまうとウィリーでは釣りにならなくなる。タナの問題だけでなくアジが対象魚の代表になっているのもあまり好みではない。沖で釣れる口の中が黒い回遊性のアジはあまり美味しくない。狙うポイントが書かれてないのも……州の崎~沖の瀬なら面白そうなんだけど、7時出船とはいえ片道2時間コース? う~~ん、行くべきか、行かざるべきか。
著者: へた釣り