タイトルはT○e Fis○ingからパクッた。3年越しの悲願のスケールが随分と違うが、達成感はどうだろう? 初めて剣崎沖にイサキを釣りに行ったのは2011年6月12日。以来足掛け3年、ちょうど20回目の釣行で、 剣崎沖の尺イサキ釣ったどぉぉお!! えっへん、えっへん、ドヤ顔なのである♪
何かの間違いで今年はイサキがたくさん釣れた。「もうこれ以上、持って帰って来ないで」と妻に言われていたのだが、「7月ほど釣れてないし、明日は小さいの狙わずにお刺身サイズのイサキを狙う。数釣れないから大丈夫」と説明し、渋々釣行OKをもらう。お刺身サイズのイサキを持って帰らないとへた釣りは嘘つきということなる。船長から出る指示タナの一番上までちゃんとシャクろうと決めて、金沢八景・一之瀬丸へ。
釣り座の札を見ると、今日は空いている。舳有利なはずなのに、艫から席が埋まっている。ラッキー♪ 迷わず右舷の舳先から2番目に釣り座を決める。どうして一番前にしないかって? 傾斜があり足元のスペースが狭いので立ちにくいから、一番前は嫌いなのである。結局釣り客は増えず、右舷の一番先頭で釣れることになった。片舷7人。程よく隣ともスペースがあって、オマツリ地獄には陥らずに釣れそうな感じ。船は剣崎沖へ。船団は松輪の根の潮下にレッドクリフ状態。あまり釣れてない日のパターン?
一之瀬丸は船団から少し離れたポイントで釣り開始。予想通り、あまり活性が芳しくない。活性が悪いだけでなくなんだか様子がおかしい。右隣の人はポツリポツリとではあるが釣れている。背後のベテランさんっぽい人は順調に釣れている。???…ここ数戦の手ごたえでは、ここまで一人置いてけぼりをくうのはおかしい。右隣の人に「タナ何メートルで魚信ってます?」と聞くと「21メートルですよ」との返答。え? 船長の指示タナは18メートルから……と思ったが、他人の釣り方に文句も言うわけにもいかず。今日はダメかなぁ~。
さらに背後のベテランさんと同行者の会話が聞こえる。どうやらこの人、底まで落としてタナ取りしているらしい。底から船長の指示タナの下限である18メートルまでを探っているという恐ろしいことをさも当然のように大声で言っていた。しかもコマセの消費量から推測するにドカ撒き。もう、あか~~ん!!と涙が出そうになる。でも、イサキの群れが底付近にあったため、へた釣りの狙っていたタナは大物イサキがいる群れの上部になっていたようだ。辛抱強くシャクっていると、ガツーン!! 剣崎沖では初体験の引き。右隣の人にタモ取りしてもらったのは、31センチ。剣崎沖では初めての尺イサキだった。文句なしのお刺身サイズだ。
その後も25センチ超えを何本か追加し、妻との約束のお刺身サイズは確保できた。でも、沖上がり1時間前の13時半の時点で、8匹しか釣れてない。あまりたくさん持って帰ってくるなといわれているがいくらなんでも寂しすぎる。瀧本船長に「ツ抜けしないよぉ~」と泣き言を言ってみたりしたが、目で笑ってくれるだけであった。最後の1時間だけ指示タナの下でコマセを撒かないというルールを無視して数を稼いでやろうと決める。ビシを底まで落としてハリス分だけ巻きあげてからフワフワと30センチ刻みで誘うと、入れ食い。指示タナの5メートル下にはイサキはいくらでもいた。最後の1時間で25匹追加して、本日の釣果は33匹。3年越しの悲願を達成したから、まぁいいや。
著者: へた釣り