写真は帰港するときに撮影したクーラーの中身だ。クロダイの存在感がすさまじい。ほかにも縦縞がきれいな魚(=本命)が写ってはいるが、クロダイが釣れていなかったら……我が家の食卓はものすごく寂しいことになっていた。剣崎沖のイサキはかなりのご機嫌斜めだった。
予約をキャンセルした昨日の風速は剣崎灯台で最大23メートルであったらしい。金沢八景・一之瀬丸からLTイサキ船は出船するにはしたようなのだが、風裏でアジを釣ってイサキは諦めて帰ってきたみたいだ。乗船日を変えて正解だったので、気分良く一之瀬丸に乗り込んで剣崎沖のイサキのポイントへ片道50分。
■朝一はスズメダイの猛攻。ウィリーじゃないと餌が……ポイントには既に船団ができている。仕掛けを用意して、アミエビ詰めて釣り開始。この日の一之瀬丸のイサキ船は二艘出し。にも関わらず船上は片舷10人と大盛況だった。3メートルの吹き流し仕掛けを使う釣りでは少々手狭な感じ。仕掛けを落とすときは振り込むとオマツリが減るということは学習済みだったのだが、仕掛けの回収中(特に魚が付いているとき)は、どうしても仕掛けが横の人の前を横切る形になり、往生した。どうやったらオマツリを回避できるんだろうか?
用意した仕掛けは3本針のウィリー仕掛けと、カラーフックの空針仕掛け。付け餌は船宿用意のイカ短ではなくオキアミを持ち込んだ。ウィリーは誘いが難しそうなので、まずは空針にオキアミを付けて釣り始める。船長の指示ダナは「18メートルから11メートル」。18メートルまで仕掛けを落として50センチ刻みに小さくしゃくって10秒くらい魚信を待つ。一投目から魚信はあったのだが、魚信も小さければ引きも弱い。上がってきたのはスズメダイ。
その後もスズメダイラッシュ。こんなことしていたら付け餌がいくらあっても足りないので、ウィリー仕掛けに変更。3本針で2本はウィリー1本は空針のものだ。餌の消費速度は落ちたのだが、釣れてくるのは相変わらずスズメダイばかり。シャクリ方に問題がある?と考え、辺りを見回しても、ほぼスズメダイしか釣れていないのでどうしようもない。
■イサキじゃないぞウリンボだ。カイズじゃないぞクロダイだ
何度か仕掛けを打ち返しているとようやく少しはっきりした魚信が出る。追い食いを期待してゆっくり巻き上げてくると、縦縞がきれいなイサキ。縦縞がきれいということはサイズはアレである。15センチ以下なのでリリースしようかなぁとも思ったが、本命だし、人生初の船イサキなので逃がすんならあとでもいいやととりあえずキープ。
スズメダイだらけのポイントに見切りをつけて船は移動するのだが、何か所もスピードを落として群れを探しては再加速の繰り返し。船釣りでポイントが決まらないときはだいたい釣果に恵まれないものだが……船長が粘り強く反応を探してくれたおかげで、2か所目は少しの時間だが入れ食いに。3本針に3匹のイサキがかかることも何度かあったが、サイズは15センチ前後ばかり。15センチはリリースサイズではなくレギュラーサイズ? イサキというよりウリンボ釣りをアジ混じりでしばらく楽しめたのだが……その後沈黙。沈黙は納竿まで続いた。
後半というか船上にいた大半の時間は、忘れたころに魚信があり、スズメダイ、ネンブツダイ、サクラダイなどあまり見たくない××ダイたちを釣ることになる。一度だけなにかの間違いで竿が大きく曲がったのが、41センチのクロダイ。これも××ダイだが、うれしいゲスト。カイズ呼ばわりされないサイズなのもよかったw
というわけで釣果は
イサキ 11匹(~15cm)
マアジ 3匹(~20cm)
クロダイ 1匹(41cm)
船中では何枚かだけだが、30センチ級のイサキも釣れていたので、もう少し釣り方を勉強して、リベンジを誓う。目標は、1匹でもいいからウリンボ呼ばわりされない、黒や茶色っぽいイサキを釣ること。
クロダイはアラと半身を鍋に、残りは塩焼きに。イサキとアジはフライにした。
より大きな地図で 2011-06-12 一之瀬丸 イサキ を表示
著者: へた釣り