釣運つたなく竿折れ餌尽きる。 そんな心境。格好つけずに分かりやすく書けって? それじゃ、どうにもならないことなんてどうにでもなっていいことが人生訓なので、今季はオニカサゴもういいや。追いかけようにもアイデアが尽きた。オニカサゴという魚の存在を忘れちゃおうってことw
予感はあった。竿を変えないと深場になればなるほど苦戦する気がしていた。ウダウダ悩んだ挙句、悩んでる釣りは撃沈するので、止めとくべきなのは分かっていると自分で認めている。それがなにかの拍子にムラムラしちゃった。ムラムラするのを我慢するのは体に悪いので、本日の釣行となった。250号までぶら下げられる硬い竿を握ってムラムラ…なのに相手はちっともムラムラしてくれなかったようで、船上でムラムラがイライラに変わった6時間。辛かった。オニカサゴの魚信は一度もなし。
朝、家を出ると予報通りの風。陸地でこんなに吹いているってことは……羽田・かみやのオニカサゴ船が最初のポイントに選んだ剣崎沖は風速10メートルを超える強風。水深は180メートル。船が上下するのでちょっと釣りにくいが、錘が重いのでなんとかなる。投入直後に、竿先に微妙な生体反応。針掛かりしたのかどうかはっきりと分からないが、竿をシャクると抵抗が大きいので、何か付いている? 巻き上げてみると25センチくらいのユメカサゴ。本命ではないが、持って帰って食べられる魚ゲットで幸先よく始まる。
その後もユメカサゴが連続で釣れるが、オニカサゴと違って針掛かりしたあと暴れてくれないので、へた釣りの剛竿では魚が付いているのかどうかはっきりと分からない。やっぱりこの竿じゃダメだよなぁってことを再確認するためにユメカサゴを釣っている感じ。ようやく巻き上げ中に暴れる魚信があって、食べごろサイズのマアナゴ。アナゴはオニカサゴの餌にいいと聞いていたが、冬場は同じところに住んでいるってこと? マッチ・ザ・ベイトってことかと納得。あとはムシガレイを追加して、ユメカサゴ×4、マアナゴ×1、ムシガレイ×1が本日の釣果。
本命のオニカサゴは……鬼退治というより鬼ごっこだった。船長は水深80メートル~200メートルまで、いろんなポイントを回ってくれたのだが、鬼は船長、オニカサゴは鬼から上手に逃げ回っているらしく見つからない。1個所だけオニカサゴが潜んでいるポイントが見つかり船中5匹。舳寄りにしか魚信がなく、胴で釣っていたへた釣りにまで回ってこなかった。今回の釣行のテーマの1つがムラムラパイプの効果を見ることだったのだが、そんな状況だったので、効果があったかどうかは分からない。
もう1つの工夫。アラスカサーモンのハラスを餌として持ち込んだのだが、船宿についてまずはH賀達人から「身を削いで皮だけにした方がいいですよ」と教わり慌てて加工。さらに船長から「幅を半分くらいにした方がいいですよ」と言われて、船上にて再加工。なのに、ハラスで釣れたのはマアナゴ1匹だけだったので、あまり効果がなかったような……。船長がアナゴをさばいてくれたので、これを餌にオニカサゴ・リベンジという考えが一瞬頭をよぎったが、3連続ボウズをくらうと今季どころか、永遠にオニカサゴ釣りをしなくなってしまいそうなので、やっぱり今季はや~めた。マアナゴはアナゴ丼に。ユメカサゴとムシガレイは干物にすることに。
著者: へた釣り