カワハギ一筋だったはずなのにスロージギングだ、ヒラメだ、ワカサギだ、アマダイだと浮気プランばかり書いていたら、浮気者には釣られてあげない!!とすねちゃった? 竹岡沖にてカワハギの機嫌をあの手この手で取ってはみたけれどツ抜けに届かず。愛してるからこれ以上困らせないで!
浮気といえば、ステファーノだ、極鋭カワハギAIR 1234だと、愛しの閃迅カワハギと二股掛けようともくろんでいたのだが、こちらは超人・りょうさんに「一つの竿を使い倒して惚れ込み、その欠点までを熟知しフォローして使い倒した先にご自分に適する竿が見つかると思います」と諭されて、閃迅カワハギ一筋でもう少し頑張ってみることに。というわけで、金曜日の夜寝る前にアサリを剥き、閃迅カワハギを抱えて準備万端、羽田・かみやから竹岡沖に出撃。
船宿に着いてみると、明日の天気の予報が悪いせいもあるのだろうが、ものすごい込み具合。なんとカワハギ船は乗船24人で横の釣り人とは船べりの穴1個の間隔しかない状態。竿が多いということは、船下のカワハギの奪い合いがシビアなわけで、大会の練習にはちょうどよい。右舷胴に席を決める。桟橋で追加のアサリを剥いていると、かみや異次元人の1人、A井さん(当然のようにTKB43は1戦目で勝ち抜け)に声をかけていただく。大会での戦術などを教えてもらった。「潮先の人が釣れているときは潮先の人とは別の釣り方を考える。潮ケツの人が釣れているときは真似をする」。別の釣り方が考えられるほど引きだしがないので……。カワハギ釣りの原稿には、超人、達人、異次元人が登場して涼宮ハルヒみたいになっているが、悪意はない(どころか感謝している)のでご容赦。
「アミノシュリンク」を試してみた。蓋をあけるとトロピカルフルーツのような香りがする。匂いだけなら飲んでも美味しいかもって感じ。剥いたアサリがヒタヒタになるまで注いで、5分~10分放置。赤みがかった色がアサリにうっすらと移る。赤い方が喰いがいいのかな? かわはぎ職人より締める(アサリを小さくする)効果が高いようで、生アサリに使用するのなら漬ける時間は5分以下でいいように感じた。竹岡沖にてアミノシュリンク加工済みアサリを投入……底を50センチくらい切ってフワフワ誘ういつものパターン。でも、魚信がないっ! ご機嫌斜めのカワハギ相手に苦戦の予感。
風が強く海は少し荒れ気味。こういうときほど、カワハギは宙に浮くと聞いたことがあるので、魚信が出なくてもじっと我慢の宙釣り。底を切る長さを30センチ~2メートルくらいまでいろいろ変えてみたり、宙→誘い下げ→ゼロテンションを繰り返してみたりと試行錯誤。底で釣っている人が釣れているという状況でもないので、他に手が思いつかない。ポツリポツリとは拾えて、開始2時間ほどで5匹。悪いなりに数はなんとかなってはいるが、最大が22センチと型に恵まれない。異次元人のA井さんに教わった「大型は止めた方が喰う」というアドバイスを信じて、少し長めにクワセの間を作りつつ釣り続ける。10時を過ぎるとさらに海は荒れ模様となり、魚信はさらに少なくなっていく。
宙では全く餌が取られない状態に嫌気がさして、底釣りに切り替える。いつもそうだが、ここから大幅にペースダウン(こうなるから竿の二股を考えちゃうのだ)。6匹目を手にしたのは11時過ぎ。13時を回ってようやく9匹とツ抜けにリーチ。船全体の釣況もよくないし、ツ抜けすれば頑張った方だよねと、自分を慰めるが、今度は10匹目が遠いこと遠いこと。大貫沖に移動した漁礁のポイントで最後の魚信。針掛かりに成功。引きも悪くない。22センチ以下ってことはないはず。魚影が見えた。25センチくらい? 抜き上げの準備。抜こうとした瞬間。カワハギは反転し…まさか、まさかのハリス切れ(チモトではなくハリスの真ん中あたりで切れた)。海中へと消えていくカワハギが「浮気者には釣られてあげない!!」と捨て台詞を残したような気がしたよw
著者: へた釣り