辰年だから東京湾での初釣りはタチウオ狙って久里浜沖へ。船からは初めての釣りモノだったので、釣れるかなぁ~と不安もあったが、ドラゴン級はいないけど1メートル前後のタチウオ4匹で大満足。顔は怖いが体は華奢に見えるタチウオの想像以上の引きを十分に堪能してきた。
品川・中金のタチウオ・シーバスリレー船に乗ってきた。釣り人は7人。片舷4人と横との間隔が広いので、100メートル~150メートルの深場を狙う釣りでも余裕がある。100グラムのジグを使ったルアー釣りと100号の錘を使った餌釣りをする人が混在しているのでオマツリ怖いなぁと思っていたが杞憂だった。久里浜沖には20隻ばかりのタチウオ船団ができていた。
東京湾口で冬場にタチウオが釣れるポイントが限られているらしく。船団は隣の船とオマツリしてもおかしくないほどの密集隊形。身餌を長軸のタチウオ針に縫い刺しにして第一投目。船長の指示は「底から20メートルくらいまで反応あり」だったので、着底したら仕掛けが馴染むのを待って1メートルくらいずつ誘い上げて、3秒止めてを繰り返す。一投目でコツンという最初の魚信。誘い上げると竿に重みが乗るはずなのだが一向に乗らない。それもそのはず仕掛けを回収すると仕掛けの大部分がなくなっていた。タチウオの鋭い歯で切られてしまったようだ。
釣れはしなかったが、明らかにタチウオが船の下にいて、誘えばアタると分かればうれしいものである。船中でタチウオの型を見たというアナウンス。気合が入る。仕掛けを付け変え、再投入すると、またも魚信が……。最初の魚信同様コツンときた後、竿先がヘニョンヘニョンとなる妙な魚信が続く。喰い上げている?と想像はついたが、アワセるタイミングが分からない。軽くパニック。「せ~んちょ~! これってどのタイミングでアワセるんですかぁ?」。
へた釣りの竿の動きを見ていた船長のアドバイスは「誘い上げ続けて! グンッと魚が乗るのを待って」。さっきからず~~と(たぶん10メートル近く)誘い上げ続けてるんだけどぉぉおおお。竿先はヘニョンヘニョンし続けている。バレたらバレたでいいや!と電動リールをオンにして巻き合わせを入れると、竿先がグンッと沈む。乗った。これが東京湾での初タチウオ。指3本半だったので大物とは言えないが、体長だけなら人生最長魚を釣り上げたわけで猛烈にうれしい。
1匹目をゲットして満足してしまったへた釣りの竿はしばらく沈黙したが、ポイント移動すると、コツンときてグンッとなる教科書通りのタチウオの魚信が出た。竿の曲がり具合、巻き上げ中の抵抗の仕方ともに、1匹目よりも明らかに大きい。ドラゴン級!? ドラゴン級の手応えを知らないへた釣りは大喜びしたが、釣れてきたのは指4本。ドラゴン級は指5本以上と勝手に決めていたので親指分足りない。1メートル10センチの本日最大のタチウオ。その後も2匹指3本半を追加して都合4匹。リレー後半のシーバス釣りではフッコを4匹でクーラーの中は銀色の魚でいっぱいに!
著者: へた釣り